テクニック
2020年12月 1日
世界基準の「ファーストタッチ」を身に付けるサッカー自主練メニュー【エコノメソッド】
「考えてプレーする」ことを重視し、高い技術と判断力を養う指導が特徴的なエコノメソッド。ジュニア選手からJリーガーまで多くの選手を指導し、プレーの質を向上させています。ヨーロッパ最先端の指導をベースとしたエコノメソッドのトレーニングと技術習得の方法を、「エコノメソッドオンラインサロン」から、2回に渡ってお届けします。
最初のテーマは「ファーストタッチの質を上げる」です。ぜひ、実際のトレーニングに取り入れてみてください!
■コントロールオリエンタードをマスターしよう!
ファーストタッチは、サッカーを上手くプレーするうえで、もっとも重要なスキルといえるでしょう。ボールを受けた最初のタッチでコントロールがうまくできれば、次のプレーにスムーズに移ることができますが、ミスをしたりタッチ数が増えてしまうと、相手に奪われる可能性が高くなります。
まずは、コーチの解説から見てみましょう。
エコノメソッドのコーチは、ファーストタッチのポイントを「完全にボールを止めないこと」と言います。ファーストタッチでボールを足元にピタッと止めてしまうと、次にボールを動かすときにもうワンタッチ必要になり、プレーが遅くなってしまいます。時間のロスをなくすためにも、進みたい方向にファーストタッチでボールを運ぶことが重要です。
これを「コントロールオリエンタード(方向づけたコントロール)」と呼びます。それを、左右両足でできるように取り組むこと、スムーズなコントロールを導くために、パスを出す選手は、足元に強いパスを出すことも意識したいところです。
■スペースへワンタッチでボールを運ぶ
次に、日々エコノメソッドでトレーニングしているアメージングアカデミー(緑色と白のユニフォーム)の試合映像を見てみましょう。選手たちは、左右両足を巧みに使い、空いたスペースへワンタッチでボールを運んでいきます。プレーは流れるようにスムーズで、時間のロスもありません。
■ファーストタッチの質を高める自主練メニュー
これらの技術、判断を身につけるために、エコノメソッドでは、次のようなトレーニングを行っています。
<トレーニング1>
●設定とルール
2人が8mほどの距離で向かい合った状態で立ち、四角の中でスタンバイします。パスは四角の中に出し、受ける選手はワンタッチでコントロールして、四角の外に出ます。そして、相手にパスを返します。
パスを返された選手も、同じようにワンタッチで四角の外にボールをコントロールし、相手にパスを返します。その動きを繰り返します。
<トレーニング2>
●設定とルール
次のトレーニングは「ゴール方向へのコントロール」です。まず2人が8mほどの距離で向かい合い、パス交換をします。攻撃と守備に別れ、守備の選手の背後にはミニゴールがあります。お互いにパス交換をし、守備の選手は好きなタイミングで、パスを出したあとに相手に向かって右か左に寄せていきます。
攻撃側の選手は、守備側の選手がいない方向へワンタッチでコントロールし、ミニゴールにシュートを打ちます。守備の選手は片方のサイドにあるマーカーのところまで行き、すぐに元いた位置に戻って守備をし、シュートを決めさせないようにします。
●ポイント解説
ここで紹介した2つの練習は、ファーストタッチの質を上げるためのものです。具体的には、相手がどこに動いているのかを見て、スペースのある有利な方へボールを運ぶことを意識します。それが前進やフィニッシュにつながります。
重要なのが、ボールを足元に止めず、自分の行きたい方向へ向かっていくこと。そうすることで、相手も守備をするのが難しくなります。プレー中に多くの引き出しを持っておくためにも、両足で正確にボールをコントロールし、どちらの方向にも行けるように意識することが重要です。
以上が、ファーストタッチのトレーニング、習得のポイントです。意識すれば、すぐにプレーに取り入れることができると思うので、繰り返し練習して感覚をつかんでください。
ほかにも、エコノメソッドのトレーニング、技術や戦術について深く知りたい人は「エコノメソッドオンラインサロン」をチェックしてみてください。きっと、プレーを向上させるヒントがみつかるはずです!
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