考える力

2011年4月11日

<ルールを正しく理解するためにVol.2>フェアプレーってなに?

FIFA開催の世界大会やJリーグなどでは、試合開始前にフェアプレーフラッグとともに、選手が入場します。よく「フェアプレーの精神でプレーしましょう」という言葉を聞きますが、フェアプレーとは一体どのようなものなのでしょうか? それが今回のテーマです。

■「フェアプレーの精神をあらためて理解」

フェアプレーと「ルールを守る」ことは、切っても切り離せない仲です。ルールは、自分も他人もケガをせず、安全にプレーできること。両チーム、選手に公平であること。選手全員が楽しくプレーできることを意図して作られているものです。

つまり、フェアプレーの精神とは「ルールをしっかりと知った上で、守ろうと努力すること」といえます。このコラムを通じて、ルールとは何か? ファウルとは何か? についてお伝えしていきたいと思いますが、指導者や選手、またはプレーを見守る保護者の方々など、ルールについて、もう一度正しく理解するきっかけになればと思っています。

もちろん、ルールを理解することがゴールではなく、ルールを守ろうと努力することが大切です。相手チームの選手を『敵』ではなく、同じサッカーをする『仲間』なんだと敬意を払い、ルールを守ったプレーを心がけること。そのためには練習のうちから指導者がルールを正しく理解し、適応させるような働きかけが大切になります。

また、相手チームの選手と同様に、審判にも敬意を払うことも忘れてはいけません。審判はルールに従って公平に競技ができるために、ジャッジを下すよう頼まれた人です。審判も人間である以上ミスをします。とはいえ、最終判断を任せた人なのですから、審判を信頼し、判断を尊重することが求められます。

このように「フェアプレーの精神」とは、「相手チームの選手や審判をリスペクトし、それに基づいた行動をすること」だといえます。フェアプレーの精神を持つためには、試合のときだけではなく、練習時から相手や審判に敬意を払う行動、働きかけが大切です。

ルールを正しく理解し、ファウルをしてはいけないという認識を持った上でプレーすること。それがフェアプレーの精神につながるのです。

取材協力:町田JFCジュニアユース アドバイザー 菊池正史


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