U-12などのジュニア年代では、なかなかルールを正しく理解する機会が少ないもの。選手だけでなく、指導者や保護者がルールについて理解をすることが、選手に対する適切なアプローチにつながります。ここではファウルの種類について、解説したいと思います。
■ファウルの種類(直接FK・PK)
競技者が下記7項目の反則を不用意に、無謀に、過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接FKが相手チームに与えられます。ここでポイントになるのが、「不用意に、無謀に、過剰な力で犯したと主審が判断した場合」という言葉です。たとえば、ほんの少し足がかかったとしても、それが不用意に、無謀に、過剰な力でなければ、ファウルにはなりません。
- 相手競技者を蹴る、または蹴ろうとする
- 相手競技者をつまずかせる、またはつまずかせようとする
- 相手競技者に飛びかかる
- 相手競技者をチャージする
- 相手競技者を打つ、または打とうとする
- 相手競技者を押す
- 相手競技者にタックルする
それぞれ英語で1.キッキング、2.トリッピング、3.ジャンピングアット、4.ファウルチャージ、5.ストライキング、6.プッシング、7.タックルといいます。試合中は英語でのいい換えも頻繁に行われるので、用語として覚えておきましょう。
次の3項目の反則を犯した場合も、直接FKが相手チームに与えられます。これらは警告・退場になる行為です。
- 相手競技者を抑える。
- 相手競技者につばを吐く。
- ボールを意図的に手または腕で扱う。
8.は英語でホールディング、10.はハンドリングやハンドなどのいい方をします。
取材・文/鈴木智之、写真/平間喬