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- 『子どもの自立を促すコミュニケーションを学ぶ』1泊2日サカイク親子キャンプより
サカイクでは、「子どもたちの自立を促すコミュニケーションのヒントが体感できるイベント」として、これまでは1日イベントで好評を博してきた親子サッカー教室を、南房総(千葉県鋸南町)のサンセットブリーズ保田での1泊2日(6月29日~30日)のキャンプとして開催しました。
参加対象年齢はプレゴールデンエイジの1.2年生。精神的自立・論理的思考能力の発達を準備する大切な時期です。
■サッカーはコミュニケーションが重要視されるスポーツ
今回のテーマは、子どもの自立を促すコミュニケーションを学ぶこと。参加された保護者の皆さんは、次のことに心がけて子どもたちとのトレーニングに取り組んでいきました。
・子どもの心の動きを感じ取り、子どもの気持ちにしっかりと寄り添ってあげること
・子ども目線で一緒に考え、自立を促す関わりをしていくこと
サッカーのような団体競技では、自己の欲求を抑えて他者と協力して取り組むことが要求されるため、コミュニケーション能力は不可欠です。サカイクキャンプでは、ASEプログラム(Action Socialization Experience)という社会性育成のための実際体験を導入しています。個人の力では解決することが難しい課題に対して、組織の力を集結して取り組むため、コミュニケーション能力などの社会的スキルを高めていくことができるのです。
■大人の役目は、主導することではなく、子どものアイデアを引き出すこと。
それでは、実際にフットサルコートで行われたプログラムを紹介しましょう。みんなでブルーシートを持って、うえに乗せられたバケツのなかにボールを入れることを目的として、チーム対抗で競うゲームです。
このようなトレーニングに大人が参加すると、まだまだ未熟な子どもの行動や言動に対して、あれこれと口を出してしまい、最終的には大人の考えを押し付けてしまいがちなものです。はじめのうちは、ついつい指示をしてしまうシーンが見受けられ、どこかギクシャクして上手くいかない様子でした。けれども、このキャンプの目的は「子どもの自立を促すコミュニケーション」なのですから、子どもたちのアイデアを引き出さなければなりません。
「チームになりましょう!」とサカイクキャンプを担当する須田敏男コーチは呼びかけます。
「着目するのは結果ではありません。目的を達成するまでのプロセスです。子どもが、どのようなチャレンジをしたのか、努力したことや努力をしようとがんばっているところを褒めてあげましょう」
子どもが、大人の意見に従って受身になってしまうのではなく「どうしたら上手くボールをバケツに入れることができるのか?」という共通の目的を達成するために、チームの一員として全員が対等に自分の意思を伝える。大人は、子どものアイデアにしっかりと耳を傾ける。もし、子どもがうまく説明することができなかったら、問いかけることによって、話を広げ、深めてあげる。押し付けるのではなくヒントを与えてあげる。そして、その取り組んだ姿勢に対して、褒め、認めてあげることが重要なのです。
最初は遠慮や緊張感もあった子どもたちですが、自分の意見が大人に受け入れられることが分かると、積極的に意見が飛び出すようになってきました。結果、ボールがバケツに入らなくても、大人たちは、その取り組みに対して評価をし、子どもたちから次のアイデアを引き出すような投げかけをするシーンが見受けられるようにと変化していったのです。
このような視点で、遊び感覚のものから、サッカーボールを使った1対1のトレーニングまでプログラムは進行していきましたが、今回のサカイクキャンプはグラウンドで体を動かすことばかりではありません。夕食後には座学の時間が設けられました。次回は、1泊2日のキャンプによって生まれた時間的なゆとりを活用して行われた親子セミナーの模様をお届けします。テーマは「ロジカルシンキング」です。
●須田 敏男//
・現 職:シンキングサッカースクールコーチ
・資 格:JFA公認A級ライセンスU-12
JFA公認キッズリーダーインストラクター
・指導歴:バイヤー04レバークーゼン ユースアカデミーコーチ
福島県トレセン U-13コーチ
福島県トレセン U-11チーフコーチ
福島ユナイテッドFC U-15監督
取材・文/山本浩之 写真/サカイク編集部
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