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<2013年5月25日J1第13節 セレッソ大阪 VS 名古屋グランパス>
1点リードで迎えた後半22分、相手陣地でボールを奪った枝村のスルーパスに鋭く反応したのは柿谷だった。パスカットが発生した瞬間、マーカーから離れるようにプルアウェイを開始。枝村のパスをトップスピードのまま左足アウトサイドで鮮やかに収めると、間髪入れずに右足を振り抜いた。
■一般的なセオリー
右足インサイドトラップ → 右足シュート
【やり方】
1.ボールとゴールを同一視できる身体の向きを確保しながら、プルアウェイ。
2.左から右にスライドしながら、右足インサイドでトラップ。
3.ルックアップしてキーパーの位置を確認したら右足でシュート。
■柿谷選手の選択
左足アウトサイドトラップ → 右足シュート
【やり方】
1.ボールとゴールを同一視できる身体の向きを確保しながら、プルアウェイ。
2.トップスピードを保ったまま、左足アウトサイドでトラップ。
3.右足の前にボールを落としワンステップで右足シュート。
【ポイント】
1.小指のあたりでボールタッチしてパスの勢いを殺す。
2.右足の前方にボールを落とすイメージ。
3.すべてをトップスピードでおこなう。
■シュートまでの時間を短縮する逆足トラップ
このシチュエーションで守るべき原則は、ボールとゴールを同一視できる視野の確保です。パスを止めることだけに集中するとキーパーの動きが分からなくなってしまいます。そのため、右足のインサイドでボールを止めることで身体をゴールに向けるのがセオリーです。しかし、柿谷選手は得点の可能性を高めるために、より難度の高いプレーを選択しました。利き足ではない左足のアウトサイドでトラップすることで、身体の向きをゴール方向に保ったままシュートまでの時間を短縮。キーパーに飛び出すタイミングを与えず、自分により有利な状況を作り出しました。
なお、この一連の動作をトップスピードを保ったままおこなうには、優れた技術とボディコントロールが不可欠です。逆足のアウトサイドでトラップしても、利き足の前にコントロールできなければゴールの確率は下がります。左足のプレーに自信がなければ避けたほうが良いプレーでしょう。重要なのは、いくつかの選択肢の中からよりゴールの確率が高いプレーを選択すること。ゴール前でより多くの選択肢を持つために、逆足のボールコントロール技術を磨きましょう。
【柿谷曜一朗選手のテクニック記事はコチラ】
■実演
菊池健太コーチ
考える力が身につくサッカースクール「シンキングサッカースクール」
考えることを楽しみ、チャレンジすることを楽しむサッカースクール。子どもが考えること、チャレンジしやすい環境を心がけ、心からサッカーを楽しむことを目指している。
■構成/文 出川啓太(サカイク編集者)
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写真/サカイク編集部
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