浅井教授(筑波大学)のキック講座
2012年5月15日
ここぞという時に得点につながる!敵の意表を突く「ラボーナ」の蹴り方とそのコツ
【正面・斜めからのアングル】
◎このキックの名手
ガンソ(ブラジル)
アイマール(アルゼンチン)
クアレスマ(ポルトガル)
C・ロナウド(ポルトガル)
◎このキックの要素と特徴
◎このキックを使用する状況
「タイミングをずらしてクロスを上げる」
ペナルティーエリアの横でボールをもったときに、クロスボールのアイデアの一つとして使えるキックだ。軸足を踏み込むタイミングを悟られずに変則的にボールを蹴れるので、相手を驚かせてリズムを狂わすことができる。密集したエリア内でのとっさのプレーにも有効だ。
◎キック博士 浅井武のワンポイント解説
「うまく蹴れない人は最後に軸足を浮かせて」
ラボーナのインパクト時に、軸足にボールが当たってしまう、もしくは蹴り足と軸足が窮屈でうまくミートできないということがあります。そういう場合は、インパクト後に軸足を浮かせてみるとうまく蹴れるでしょう。
浅井 武//
(あさい・たけし)
筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。工学博士。研究分野はスポーツバイオメカニクス、スポーツ工学。日本人スポーツ研究者としては、はじめて国際物理科学雑誌『Physics World』に論文が掲載。モーションアナリストとして、また名門・筑波大サッカー部の総監督として多方面で活躍するキック研究の第一人者。
■基本のキックから「曲がる」「落ちる」「揺れる」まで科学的に分析