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池上カップ開催レポート

指導者は子どもとどのように向き合うべきなのか?「池上カップ」に参加したコーチ陣が感じたこと。

公開:2017年12月15日 更新:2021年1月27日


指導とは忍耐。伝え続けないといけない

別のチームの指導者は、日頃から池上さんの指導に触れる機会があるために、今大会を進める中での"戸惑い"はなかったようです。一方で、指導理念や指導方針は明確に築かれたものがあったとしても、子どもたちの成長とともに、指導者も学び続けていく必要があると感じていたようです。

「いつもとやっていることはそんなに変わらなかったんです。でも、例えば普段は子どもの集中が切れた時に『今どうなってる?』と声を掛けられましたが、今日はそれをしかなったことで、集中が切れたらそのままダラダラと試合をしてしまうということがありました。池上さんも話していましたが、『指導は忍耐』だということです。子どもに選択肢を示し、考えさせることを伝え続けてきましたが、これはできるようになるまで言い続けないといけないのだと、改めて感じました」

きちんとできている時があっても、できない時はできない。
そういう育成年代特有の現象は、指導者にとっては常にぶつかる壁であり、継続の先に、子どもたちの成長があるのではないでしょうか。

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池上さんは、今大会中に指導者とのディスカッションの機会を設け、さまざまな意見交換を行いました。その中で、特に指導者が気にしていたのは、「どんなトレーニングを構築するべきか」と「どんなテーマを持つべきか」ということでした。普段から池上さんの考え方に賛同して指導している方が多かったため、質問はより具体的な内容に踏み込んでいるように感じました。

トレーニング中の給水はどうするべきなのか、トレーニング時間はどのように設定するのがいいのか、そしてどの年代でどんなことを教え、伝えるのがいいのか。指導者が普段から試行錯誤しているそうした考え方を、池上さんと会話をする中で、より深めていっているようでした。

普段とは違うからこそ見えてきたこと、普段から心掛けていることの延長として出てきた課題、池上カップは、参加チームの指導者にとって、有意義な時間となったようです。

次回は、保護者の立場から、子どもと向き合う中での疑問や不安について考えたいと思います。


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