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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
スクールではのびのびやってるのに所属チームだと萎縮するっていう問題
公開:2018年4月18日
■考える力をつけるには悩む時間も必要

そして、最後にもうひとつアドバイスさせてください。
お子さんへのサポートは大事ですが、サッカーに干渉しすぎないように気をつけてください。
コートのなかに入ったら、そこはコーチと子どもたちの世界です。コーチも彼が萎縮していることはわかっているはずです。
「いや、わかっていない」と思われたとしても、例えば「その子達も一生懸命やっている中でのことなので気にしなくて良いと伝えてはいる」といったことは、もしかしたら余計なことかもしれません。
「なかなかプレーが改善されない」というジャッジも不要。話の長いアドバイスもやめましょう。親の「こうしたら、ああしたら」があまりに長いと、子どもは自信を失います。
「ここまで言わせちゃうダメなオレ」を自覚させられるからです。
もちろん、お子さんから「気にしちゃうんだよね」などと相談されたのであれば、親御さんの意見を言ってあげていいでしょう。
そうでなければ、ほっとけばいいのです。
「ほっとく」は、決して放任や無関心ではなく、自分で考える力や判断する力をつけるために必要な行為です。
萎縮して悩んでいる姿を見るのは切ないですが、今の子育ての風潮としてすぐにアドバイスを送ったり、解決法を示し子どもを動かすことが多い気がします。悩む機会さえも奪っているわけです。
まずは「見守っているよ。チームを移りたくなったら言ってね」くらいの声掛けでよいでしょう。
悩む時間を笑顔で見守り、「悩む力」をぜひつけてあげてください。

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