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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

走り切れなかった息子に「手の施しようがない」 選手を見限るコーチどうなの問題

公開:2019年7月17日

キーワード:インターバル走コーチスポーツ少年団子どもの権利小学生暴力暴言走り切れない

■言い方、切り口を変えてお願いすれば事態が好転する可能性も

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(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

息子さんに同情します。かわいそうだと思います。しかし、お父さんがコーチに対して話すときは、この切り口ではなく「子どもの成長になる指導をお願いしたい」という言い方をしたほうがよいかと思います。

例えば、「自分も指導者ライセンスを持っているから」といった入り方ではなく、このように誠意を見せてください。

コーチの方はボランティアで指導をしている。感謝の気持ちやリスペクトを持っているからこそ、よい方向にもっていきたい。
ただ、ボランティアだから勝手にやっていいわけではない。
だから一緒に勉強していきませんか?

そんな姿勢が相手に伝われば、きっと好転すると思います。

あとは、息子さん本人の気持ちを大事にすることです。本人がチームを移りたいと言えばそれでいいし、残りたいと言えば従ってあげてください。

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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。

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文:島沢優子

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