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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016
「いつかあそこでプレーしたい」と夢を持つ!マンチェスター・シティのサッカー選手の育て方
公開:2016年9月14日 更新:2021年1月27日
近年、豊富な資金力をバックに躍進を続けるイングランドプレミアリーグのマンチェター・シティFCをご存知ですか? 2015-16シーズンはチャンピオンズリーグでクラブ史上初の準決勝進出を果たし、16-17シーズンはさらなる飛躍を目指して名将グアルディオラ監督を招聘しました。
そんな世界的ビッグクラブの下部組織がU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016に参加! ということで、マンチェスター・シティFCのU-12を率いるダニエル・ウォーカー監督に、近年、特に力を入れているというシティの育成事情について、お聞きしました。(取材・文 大塚一樹 写真 新井賢一)
■豊富な資金力で知られるマンチェスター・シティの育成方針とは?
「クラブはいま、トップチームの方針に従って育成、強化を進めているんだ」
ダニエル・ウォーカー監督は開口一番、マンチェスター・シティが育成に注力していること、熱心に人材を育てようとしていることを教えてくれました。
――正直に言って、マンチェスター・シティというと、海外リーグで結果を出した選手、他クラブ育ちのビッグネームを取ってくる印象が強いです。近年は選手育成にも力を入れていると聞きますが、育成担当の当事者としてどんなふうに考えていますか?
「そういうイメージがあるとは知りませんでした(笑)。今クラブは育成にかなり熱心にリソースを割いています。結果から申し上げれば、今季のチャンピオンズリーグにユース上がりの選手が二人、ベンチ入りします。補強選手だけでなく生え抜きの選手が活躍するベースはできてきていると感じています。クラブとしてのプライドを植え付けるためにもこうした選手の存在はこれから重要になってくると思います」
――具体的にはどんな方針で強化を進めているのでしょう?
「私たちが目指しているのは、トップチームの志向するサッカーを実現するための人材を育てることです。そのために大きな役割を果たすのが、2億ポンド(約370億円)を投資して作ったトレーニング施設です」
ウォーカー監督が説明してくれたのは、2014年に完成したシティ・フットボール・アカデミーのこと。面積は32万平方メートル(東京ドーム7個弱)、育成年代のピッチだけで12面、女子チームとユースチーム専用の7,000人が収容できるスタジアムやクラブに通う子どもたち専用の学校、居住施設を備えるという世界がうらやむ充実の施設なんです。
「施設も素晴らしいのですが、このアカデミーの素晴らしいところは、育成の各年代から男女トップチームまでの全チームが同じ敷地内でトレーニングできることです。私たちがトレーニングしている場所からは、クラブの象徴であるエティハド・スタジアムが見えます。選手たちは『いつかあそこでプレーしたい』と夢を持ち、具体的なイメージを描きながら練習に励むことができます」
シティ・フットボール・アカデミーは、クラブの現在と未来をつなぐ施設としてマンチェスター・シティが行う壮大な“投資”でもあります。この施設の完成で、総勢450人以上のマンチェスター・シティに忠誠を誓う選手たちが一つ屋根の下で練習に励むことになったのです。
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取材・文 大塚一樹 写真 新井賢一
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