U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024

2024年9月 3日

バーモントカップ優勝の戸塚FCJが、ワーチャレで海外勢との試合で感じた、日本との違い

先日行われた、『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』ラウンド32。フィジカルに優れたアシアナサッカースクール(インドネシア)に、技術とスピードで対抗したのが、埼玉県川口市で活動する戸塚FCJです。

8月中旬に行われた、フットサルの全国大会『バーモントカップ』で優勝するなど、注目を集めたチームでしたが、アシアナサッカースクール戦では、惜しくもPK戦の末に敗退しました。

試合後、鈴木基悦監督に話をうかがいました。

 

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バーモントカップ優勝の戸塚FCJ 写真:新井賢一

 

<<ワーチャレ記事:フィジカルに技術で対抗 西宮SSが大事にする「ボールの置き場所」

 

■ボール保持はいつも通りできた


鈴木基悦監督(C)新井賢一

 

鈴木基悦監督

――フィジカルの強い相手に、技術とスピードで対抗したいい試合でした。感想をお願いします。

悔しいですが、PKは......まあ、しょうがないですね。チームとしては日曜日まで(フットサル)のバーモンドカップをやっていて、1日だけ休んで、火曜日から11人制のフルピッチに変わったという状況でした。

最初の試合はミャンマーのチームに負けてしまいましたが、感覚を取り戻すのに時間がかかりました。ボールやピッチサイズの違いなど、難しい部分がありましたが、2試合目、3試合目と徐々に感覚を取り戻し、勝つことができました。ここまで残れたので、あとはどことやっても強いという気持ちで、思い切りやるだけでした。

 

――相手のアシアナサッカースクール(インドネシア)は、個人のクオリティが高かった印象があります。

そうですね。単純に足の速さや身長の違いで、ミスマッチが発生してしまい、難しい部分がありました。ただ、ボール保持に関しては、練習通りというか、いつも通りにできた部分が多かったと思います。

 

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■バーモントカップの優勝で注目

――バーモントカップの優勝で注目されていますが、下の年代からの積み上げに関して、手応えはいかがですか?

どんなチームに対しても、ボールを保持するという点ではできている感覚があります。引き続き、ジュニアユースに向けて、個人個人のスキルや判断スピードなどを向上させていければと思います。

 

――この年代はベース作りの時期だと思いますが、どのようなことを大事にしていますか?

まず個人戦術、個人技術をしっかりと習得しながら、その中でサッカー、フットボールの原理原則を学び、グループ戦術、チーム戦術を落とし込んでいきます。ジュニアユースになっても使えるようなことを、しっかりと戸塚で実践していきたいと思っています。

 

――バーモントカップの激闘の影響はあったと感じますか?

正直、思ったより反響がありました。私自身も初めての経験だったので、これほど注目されるのかと痛感しました。選手たちには、フットサルで日本一になったという目で見られるのだから、グラウンド内外での振る舞いを意識するよう伝えました。

 

 

■勝ちにこだわりすぎない、やってきたことを表現した先に結果がある


勝ちにこだわるより、やってきたことをうまく表現できれば結果はついてくると選手たちに伝えているそう 写真:新井賢一

 

――フットサルのバーモントカップの監督も、鈴木さんがされていたのでしょうか?

形式上は監督として参加しましたが、戸塚が提携している『RAD Futsal Project』の鳥丸(太作)がアドバイザーとしてベンチに入り、協力してやりました。

 

――監督として異なる2つの大会を指揮でとって、勝ちにこだわってやってきたこの1、2週間という感じだったのでしょうか?

そうですね。勝ちにこだわるというより、自分たちがやってきたことをうまく表現できれば、その先に結果がついてくるという話を選手たちにしています。勝ちにこだわりすぎず、自分たちがやってきたことが、次に繋がっていくと思っています。

 

■世界を経験できたことはプラス

――ワールドチャレンジは世界に挑戦する大会ですが、海外チームと試合をした感想を聞かせてください。

ありがたいことに、ミャンマーのチームとインドネシアのチームと対戦させていただきました。日本では経験できない球際の激しさや勝負への意欲、身体能力の違いなど、世界のチームはまた違うんだなと感じました。日本だけでなく世界を経験できたことは、僕自身もそうですし、選手にとってもプラスになると思います。

 

――今後に向けて、意気込みをお願いします。

9月にフジパンカップの関東大会があるので、世界を相手に経験したことを、トレーニングやトレーニングマッチに活かしていきたいです。そして、サッカーでも全日に出場できるように、(埼玉県は)激戦区ですが頑張ります。

 

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