1. サカイク
  2. 連載
  3. U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024
  4. フィジカルに技術で対抗 西宮SSが大事にする「ボールの置き場所」と「足が地面に埋まらない」こと

U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024

フィジカルに技術で対抗 西宮SSが大事にする「ボールの置き場所」と「足が地面に埋まらない」こと

公開:2024年8月28日 更新:2024年9月20日

キーワード:フィジカルワーチャレワールドチャレンジ堂安律西宮サッカースクール

『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』。西宮SSはラウンド32で、中国足球小将に敗退しました。負けはしたものの、体格に優れた相手に、持ち前の技術で対抗。体格差をものともしない技術で、鮮烈な印象を残しました。

中国足球小将戦後、杉田勝彦監督と6番の足立旬翼くん、7番の鈴木悠太くん、25番の山中蓮くんに、話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一)

 

親が変われば子どもも変わる!?
サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>

 

nishinomiya4.JPG
体格差に技術で挑んだ西宮SSの選手たち 写真:新井賢一

 

<<ワーチャレ記事:大会を通じて柏レイソルU-12が見せた攻撃的スタイルの本質

 

■ボールの置き場所にこだわっている、フィジカルが追い付けば技術で追い越せる

nishinomiya2.JPG
杉田勝彦監督(C)新井賢一

 

杉田勝彦監督

――中国足球小将とは予選リーグに続き、2試合目の対戦でした。まずは初戦の感想をお願いします。

フィジカル面では追いつけなかったのですが、相手チームが「ボールが取れない」と言っていたので、うちらしさは出せたと思います。

 

――学年で言うと2学年上くらいの、体格差がある相手でした。それでもボールを隠して取られないようにしたり、ターンをしたりと、高い技術で対抗しました。

うちはボールの置き場所にこだわっているチームです。今は体格差があるので勝てないかもしれないですけど、将来フィジカルが追いついた時に、技術で追い越していけると思ってやっています。

ボールの置き場所、ステップ、タッチの速さ、ボールを触る前にフェイクを入れて相手を騙す、相手に線を見せずにパスを出すといったところにこだわっていて、それが日本人が世界と戦うために必要なことだと思い、小学生年代からやっています。

 

親が変われば子どもも変わる!?
サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>

 

■世代別代表クラスの選手を輩出

――『ワールドチャレンジ』は世界と戦う場ですが、Jクラブでも、中国チームほどのフィジカルを持つチームはありません。

こんなに大きい相手とやるのは、初めての経験でした。予選リーグと決勝トーナメントと、2回できたのでありがたいです。

 

――この経験を、選手たちにどう繋げていってもらいたいですか?

今、取り組んでいるトレーニングが、将来、ヨーロッパの大きい選手、フィジカルの強い選手と戦っていくために必要な技術だと思うので、そこは大事にしてもらいたいです。

 

――まさにOBの堂安律選手がそれを体現していますね。

そうですね。うちから、毎年プロ選手や代表クラスの選手が出てきています。エゼモクェ・チメヅェ海(セレッソ大阪西/U-15日本代表)やヴィッセル神戸の瀬口大翔(U-16日本代表)、ガンバ大阪の長田叶羽(U-17日本代表)など、何人かいます。

 

620_300.png

 

■「テクダマ」は反応のトレーニングになる

nishinomiya1.JPG
西宮SSでは細かいステップとタッチで「足が埋まらない」トレーニングをしているそう 写真:新井賢一

 

――西宮SSは『テクダマ』をトレーニングに取り入れていますが、使ってみて、どのような感想をお持ちですか?

思いもしないところにボールが動くので、反応のトレーニングになりますよね。足が出るというか、足が固まらない。うちは細かいステップとタッチで、足が埋まらないようにするトレーニングをしています。基本、ボールを失うのって、足が地面に埋まったときなんで。それと足が広がったとき、ボールが内側に入ったとき。そのために、なるべく細かいタッチとステップをして、足が埋まらないように練習しています。

 

■みんなで全力を尽くせた

試合後、選手たちに話を聞きました。

インタビューを受けてくれたのは足立旬翼くん(6番)、鈴木悠太くん(7番)、山中蓮くん(25番)。

 

nishinomiya3.JPG
インタビューに答えてくれた選手たち(C)新井賢一

 

6番 足立旬翼くん

――試合の感想をお願いします。

2点決められて、厳しい試合になったけど、最後はみんなで点を取りに行って、全力を尽くせたのでよかったです。

 

――得意なプレーと、今日の試合で通用したと思うところを教えてください。

得意なプレーは、裏へのスルーパスです。通用したと思うプレーは、ワンタッチプレーやドリブルです。

 

――将来の夢を教えてください。

日本代表に入って、遠藤航選手みたいになりたいです。

 

■ヒールリフトとかいろいろな技をした

7番 鈴木悠太くん

――試合の感想をお願いします。

前半に1点決められて、厳しい状況になって、後半にもう1点決められたけど、飲水タイムが終わってから、みんながちょっとずつ自分の力を出し始めて、最後はいい試合になったと思います。

 

――得意なプレーと、今日の試合で通用したと思うところを教えてください。

得意なプレーはスピードに乗ったドリブルです。相手が疲れてきたときに、自分の得意なドリブルをして、ヒールリフトとかいろいろな技をしたのですが、通用したと思います。

 

――将来の夢を教えてください。

三笘薫選手みたいに、世界で通用するドリブラーになりたいです。

 

■もっと技術を高めたい

25番 山中蓮くん

――試合の感想をお願いします。

グループステージで同じ相手とやって、みんな負けて泣いて、もう一回やることが決まって、みんなでめっちゃ喜びました。勝つ気持ちでいたけど、負けてしまったので、もっと技術を高めたいなと思いました。

 

――得意なプレーと、今日の試合で通用したと思うところを教えてください。

得意なプレーは細かいタッチでドリブルをすることです。通用したプレーはターンやドリブルで相手の股を抜くこと、ワンタッチパスです。

 

――将来の夢を教えてください。

自分は左利きなので、メッシみたいな選手になりたいです。

 

ワールドチャレンジ2024の結果はこちら>>

1

こちらもおすすめ

サッカーのトレセンに選ばれる子のはどんな選手? 日本サッカー協会が選手たちに求めること
サッカーのトレセンに選ばれる子のはどんな選手? 日本サッカー協会が選手たちに...
2017年10月26日
小学校高学年や中学生になると「セレクション」や「地区トレセン」「ナショナルトレセン」といった言葉を聞くと思います。低学年のうちはボールを蹴ることが純粋に楽しかった子どもたちも、向上...続きを読む

サカイク公式LINE
\\友だち募集中//

子どもを伸ばす親の心得を配信中!
大事な情報を見逃さずにチェック!

友だち追加
サッカー少年の子育てに役立つ最新記事が届く!サカイクメルマガ
取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一

募集中サカイクイベント

サカイクイベント一覧

関連記事

関連記事一覧へ

U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024コンテンツ一覧へ(21件)

コメント

  1. サカイク
  2. 連載
  3. U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024
  4. フィジカルに技術で対抗 西宮SSが大事にする「ボールの置き場所」と「足が地面に埋まらない」こと