U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024
2024年9月 5日
バルセロナ相手に、女子GKが躍動! JSWCなでしこ選抜のGKが感じた、バルサ戦の楽しさ
8月に行われた『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』。予選リーグでFCバルセロナと対戦したのが、JSWCなでしこ選抜です。
試合は0対4で敗れましたが、前半にGKとして出場した山岡千鶴選手、後半からゴールを守った、板元波凪選手の活躍が光りました。
女子チームのGKは、バルセロナと試合をして、どのようなことを感じたのでしょうか? 試合後、両選手に話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之/写真:新井賢一)
<<ワーチャレ記事:「普通では絶対にできない経験ができた」初の女子選抜チームが、バルセロナ相手に健闘!
■先に動かず、止まるようにした
1番 山岡千鶴さん
――バルサと試合をした感想を聞かせてください。
相手は強くて苦戦しましたけど、その分とても楽しかったです。
――どういうところが楽しかったですか?
相手が強くて、自分たちもそれに合わせないといけなかったんですけど、合わせながら自分たちがボールを取れて、攻められたりするのが、とても楽しかったです。
――バルサの印象は?
身体能力が高くて、攻撃ではワンツーや守備ではボールをどこで取るかなど、味方とのプレーが上手でした。フィジカル面では、女子の私たちは負けてしまうので、技術的なところや周りとの連携などで補おうと思いました。
――1対1でも結構止めていましたが、どういうことを考えてプレーしていましたか?
先に動くと相手に見抜かれてしまうので、先に動かないで止まるようにしていました。
■将来的には止められると思う
――バルサにシュートを決められてしまいましたが、ゴールを守ってみて、どんな感想がありますか?
シュートはとても強かったですが、ちゃんと構えれば、将来的には止められるなと思いました。
――キーパーを始めたきっかけは?
父がキーパーをやっていて、3歳の頃から一緒にボールを蹴っていました。小学1年生のときに、キーパーをやりたいと思うようになって始めました。
――この試合を将来どう繋げていきたいですか?
将来、自分が海外に行ったときに、基礎能力が高い選手たちと対戦すると思うので、今回の経験を踏まえて、対応できるようにしたいです。
――将来の目標は?
なでしこジャパンに入って、キーパーのレベルが高いと言われているドイツでプレーしてみたいです。
■自分のプレーが発揮できた
12番 板元波凪さん
――後半からの出場でしたが、バルサと試合をした感想を聞かせてください。
得点を多く取られてしまったんですけど、自分のプレーが発揮できたところもあったので、良かったと思います。
――どういうところが発揮できましたか?
セービングだったり、声出しは結構できたなと思いました。
――バルサの印象は?
速くてパスが正確で、ゴールまで繋ぐみたいな感じでした。ミドルシュートはあまり打ってこなくて、いかにゴールの近くまで来てシュートを打つかという感じでした。
■ゴールを守ることが楽しくて始めた
――キーパーを始めたきっかけは?
もともと男子のチームにいて、女子だとフィールドでは追いつかない部分もあったので、キーパーをやったら、ゴールを守ることが楽しくて始めました。
――自分の得意なプレーや特徴はどういうものですか?
声を出すことで周りを動かして、得点を阻止することです。
――今後のサッカー人生に、バルサとの試合をどう活かしたいですか?
日本人ではバルサに勝てないという常識があるじゃないですか。それを覆したいです。将来、大人になって、バルサ女子もあるのでまた対戦したいです。
■サカイクキャンプでGKがもっと好きに
――サカイクのキーパーキャンプに参加した経験があるそうですが、感想を教えてください。
みんな上手かったですし、澤村コーチにいろいろなことを教えてもらって、キーパーのプレーが楽しくなりました。
――どんなことを教えてもらいましたか?
基本のことだったりするんですけど、自分でも止められるという自信がついて、キーパーがもっと好きになりました。