親子でチャレンジ
思い描く理想の未来に近づく!"未来しつもん"のすすめ
公開:2015年2月19日 更新:2023年6月30日
■理想の未来に近づくために、今週できることはなんだろう?
「未来しつもん、いかがでしたか(笑)。未来の自分になりきってもらった結果、こんなことをやってみたというアイデアが出てきたと思います。では、そこで話したことが理想の未来、2か月後の理想の自分の姿だったとして、その理想の未来にちょっとでも近づくために、今週できることは何ですか? ポイントは“今週できること”なので、できるだけ具体的に考えてみましょう」
わたしの2か月後の理想の未来は…、
子どもが“勝ちにこだわりつつも勝負そのものを楽しめるようになっている”という状態に近づくために今週できることはなにか?
なるほど、考えたことをちゃんとアクションに落とし込めるプログラムになっているんですね。ちなみに未来しつもんでぼくは、「勝ち負けにこだわらないさわやかな主人公が出てくる絵本が見つかって、それを毎日読み聞かせするうちにスポーツマンシップをわかってくれた!」というストーリーを語ったので、まずはそんな夢のような絵本を探して書店をまわってみる、というのは――。
参加者のやりとりをひと通り聞いてまわった藤代さんは言います。
「子どもたちにこのワークをしてもらうと、『理想の未来は、サッカー選手になってスペインでプレーしてる!』と答える子がいます。じゃあ、その子に『この1週間でなにをする?』と聞くと、たいがいは『がんばる!』ってことを言います。もちろんその意気込みややる気は素晴らしいのですが、実際に1、2か月経ったときに聞いても、がんばったかどうかは本人しかわかりませんよね。ぼくら大人から見たら『全然頑張ってないじゃん…』と思うかもしれない。だからこそ、具体的にすることが大切になります。
具体的にするとはつまり、できたかどうか、やったかどうか、子どもたちもぼくらもわかるようにすることです。たとえば『がんばる』なら、『どんなことをがんばるの?』『どのぐらいがんばるの?』と聞いてみる。そうすると、『リフティングの練習を毎日5分がんばる』というふうに具体的になります。さらに『いつ、がんばろうか?』と聞けば、『朝がいいかな』『夕食の前がいいかな』と考え始めるかもしれない。そうやってしつもんをすることで、子どもたちから具体的な目標が出てくる。そして具体的にすればするほど、実現のスピードも速くなるわけです。
もうひとつのポイントは小さくすることです。できるだけ小さくすること。子どもたちはとてもやる気があるので、『理想の未来を実現するためにこの1週間に何をやる?』と聞くと、『1時間練習する!』と言うんです。このときはやる気が上がってますから(笑)。でも、次の日になってみると、やる気がちょっと下降気味になるわけです。そうすると思うように練習ができなくて、『1時間練習しようと思ったのに全然できなかった…なんてぼくはダメなんだろう…』と、また落ち込んでしまいます。
大切なことは、目標をとにかく小さくすることです(笑)。これでもかというくらい小さくする。たとえば、ぼくは東京マラソンの抽選に当たったらマラソンを始めようと思ってますが…と言いつつ来年も当選しませんでしたが(笑)、マラソンしようと思うとまず多くの人は『5キロくらい走ろうかな?』と考えるでしょう。でも、それはまだ全然小さくないんですね。5キロというのは走ったことがない人にはちょっと難しい。では、どれくらい小さくするか。そうですね、着替えるところから始めてみましょうか。まずはランニングウェアに着替える。これができたら一歩前進です。つづいてランニングウェアに着替えたところを想像してみてください。…ランニングシューズを履きたくなりますよね。そうするとまた一歩前進です。ランニングシューズを履くと…外に出たくなりますよね。『外に出てちょっと歩いてみようかな?』となるわけです。
最初から5キロと考えると苦しいですが、やることをできるだけ小さくして、小さい負荷を少しずつ積み重ねていけば、意外と簡単に5キロを達成できるかもしれません。そうやって自分で決めた約束を守ることができれば、自分との信頼関係(=自信)も培われていきます。ですから、行動の目標は、最初はできるだけ小さくするということを意識してみていただければと思います」
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