親子でチャレンジ
マークを外すために2歩以上のステップで予備動作を行う!【いまさら聞けないマークを外す動き1】
公開:2015年10月26日 更新:2023年6月30日
答え 「2歩以上のステップで予備動作を行う」
【いい例】
2歩以上のステップで相手マークの裏のスペースに走り込む予備動作を行ったため
そこから急停止することでマークがはずれて
後方にできたスペースでフリーでパスをもらえる
【わるい例】
予備動作を行わず単調なボールをもらう動き出しをしても……
マークがはずれず、ボールを受けることが困難になる
■ポイント1 相手をだまし、体勢を崩す!
マークを外すためには、必ず2歩以上のステップを使って予備動作を行うことが大事です。それは、マークする相手も攻撃側の動き出しに反応し、プレッシャーをかけるからです。
だから、単純に動いてしまってはそれを読み取られ、ボールすら持たせてもらえないのは当たり前です。もし、『2歩以上の予備動作』で相手をだます動きに成功すれば、フリーでボールを受けることができ、自分が有利な状況でボールを受けることができます。
では、2歩以上の予備動作とはどんな動きなのか。
原則的に、ボールを受けたい方向とは逆方向に2歩以上動き、ボールを受け取れるスペースを作り出すことです。これは、1歩では足りません。1歩だと相手の注意を引きつけることはできても、体の向きを変える=体勢を崩すことができませんから、結果として、ボールを受け取れるスペースや時間を作り出すことができません。
重要なことは、相手をだますと共に、体勢を崩すことなのです。だからこそ、2歩以上の予備動作が大切になるのです。
たとえば、ドリブルが得意で足下でボールをもらいたい場合、単にボールを持っている選手からパスを受けようとしてもプレスをかけられ、出し手もパスを出してはくれません。
目的は、足下にボールをもらうこと。だから、まず相手の背後のスペース、つまり、ボールを受けたいスペースとは違う場所に2歩以上動きます。そうすると、相手は背後のスペースをとられないように体の向きを変えて2歩以上の動きで対応します。その瞬間を狙って、少し引いて下がってくれば、相手が動いた分のスペースが空いているため、足下にボールを受けることが容易になります。これは、出し手にとってもパスが出しやすい状況なのです。
異なるパターンも同様です。DFの背後でボールを受けたいのであれば、2歩以上の予備動作で足下にボールをもらう動きをしてDFを前におびき出し、背後にスペースを作ります。そうすれば、単に背後のスペースに飛び出すよりも、自分がスペース的にも時間的にも有利な状況でボールを受けることができるのです。
マークを外すためには、2歩以上の予備動作が有効だとわかっていれば、より効果的なプレーが可能になります。ぜひ試してみてください。
※“マークを外す動き”のポイント2は10月下旬のアップ予定です
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構成・文 木之下潤