米国の親は日本の親に比べて、はっきりと自己主張し、意見を述べる人が多いのです。試合直後にコーチをつかまえて、試合の戦術、選手の起用法などについて不満をぶつける親も見かけることもあります。

 

スポーツの試合を見るとき、人は普段よりも興奮した状態になりやすいもの。試合中や試合直後は実際にプレーしている子どもだけでなく、コーチも親も感情が高ぶっています。むしろ、見ているだけの大人の方が熱くなっているかもしれません。

 

米国ではプロアメリカンフットボールNFLで、地元のチームが逆転負けをしたときに、家族内で暴力をふるう事件が増えるという調査結果も出ているほどです。

 

試合後、気持ちが高ぶっているような状態では親とコーチが落ち着いて話し合いをすることが難しく、双方にとって利益のない言い争いで終わってしまうことが多いようです。ですから、コーチに対して、試合の采配やわが子の起用法について相談したいときも、試合直後は避けるべきです。親とコーチ、子ども本人とコーチが話し合うことは大切なこと。しかし、その話し合いは、「試合から24時間が経過してからにしましょう」ということです。

 

24時間ルールは「試合の内容や結果」についてです。

 

子どもがチームメートや対戦相手と殴り合いのケンカをしたり、対戦相手にケガをさせるような危険なプレーを故意にしたり、試合後に体調不良を訴えたのであれば、それは、その場で対応しなければいけない事柄です。子どもが試合で感じた喜びや悲しみの気持ちを親として受け止めるのも自然なことのように思います。そして、万が一、コーチが子どもに暴力をふるっていたのであれば、親側が落ち着いて、すぐにやめるように伝える必要があると思います。　

 

 

---

参加者の85%が、考える力が身についたと回答！サカイク春キャンプ参加者募集中＞＞

 

サッカー少年の子育てに役立つ最新記事が届く！サカイクメルマガに登録しよう！