親子でチャレンジ
わが子のポジション変更を求めてはいけない!? 親がコーチとの会話で守るべき12のルール
公開:2016年5月10日 更新:2023年6月30日
キーワード:コミュニケーションスポーツペアレンティングルール
■こんなときは相談すべきではない!親とコーチの4つのルール
一方で、親がコーチに相談するのに適していない状況、事柄もあります。
1、子どものケガや体調不良以外の理由で、試合中にコーチに話しかけないようにする。2、チーム内の選手の起用法や試合の戦術について変更するように求めることはしない3、自分の子どもの出場時間を増やすように求めない。ただし、出場時間が長くするためのアドバイスを求めることはできる。リーグによる個々の選手の最低出場時間規則がある場合は、コーチに対してこれに従うように求めることはできる。4、コーチに対して、親がシーズン中にポジション変更を求めない。ポジションを変更したい場合は子ども自身がコーチに相談する。
親はコーチにチーム運営についてや、自分の子どもがどのようにしたら上達するかというアドバイスを求めることはできます。自身の子どもが、スポーツ活動と勉強の両立が難しくなっている場合に、練習を休んでもよい日はあるかなど、具体的な方法も含めて、相談することもできます。
もし、コーチが子どもに暴力的な指導をしていたり、相手チームの選手にケガをさせてもいいと指示していたりなど、虐待、非倫理的な指導をしている場合は、気がついた段階でコーチにやめるように求めなければなりません。直接、コーチに言えない場合は、所属するリーグや協会に相談します。
一方、親がコーチのゲーム采配や選手起用に口出しすることは慎まなければいけません。なぜなら、チームの全ての親が自分の子どもが有利になるような選手起用を求め、ゲームの采配を求めるとチームは運営できず、バラバラになってしまうからです。また、一部の親の意見によって、起用や戦術が決まってしまうと、他の人たちが大きな不満を抱えて、円満に運営することが難しくなってきます。
コミュニケーションのルールというと堅苦しいものと捉えられるかもしれません。しかし、子どものスポーツの場でお互いの立場を尊重しながら、できるだけ円滑に話し合うためにこういったルールがあったほうがよいのではないかと、私は考えています。
ただし、どうしてもコーチから評価されず、出場時間が得られないときや、子どもや親がコーチを信用できない場合、アメリカでは別のチームに移ることも多いことも事実です。
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スポーツライター・谷口輝世子