親子でチャレンジ
「息子と車庫で2時間くらいリフティング、あれは間違いだった」元日本代表DF秋田豊が振り返る子育て
公開:2016年7月15日 更新:2023年6月30日
■発想の転換ができるようにサポートしてあげよう
さらに、子どもが行き詰ったときに発想の転換ができるように手助けしてあげることも重要だと言います。
「劇中ではペレが練習中にひざをケガしてしまうシーンがありますが、子どもがけがをしてしまってプレーできないとき、そういうときに“けがをしてしまってもできることはあるよね”という考え方に導いてあげること。プレーはできなくてもチームのためにできること、ビデオを観てプレーイメージを膨らませたり、普段はできないトレーニングを体験できるかもしれない。そういうふうに発想を転換する手伝いをしてあげてほしいです」
映画の中で、ペレの両親は息子に「なにがあっても自分を信じなさい」に伝えます。それが逆境からペレを救ってくれるのです。サッカーはチームスポーツですから、チームとしての決まりごとは守らないといけません。しかし、その前提を踏まえたうえで秋田さんは「ときにチームのために自分の個性を優先させることがあってもいい」と言います。
「チームとしてやらなければいけないことは絶対ある。その中でも自分の個性を発揮できるかどうかが大切。ぼくは、それは出したほうがいいと思う。たとえば、パスサッカーを志向するチームで、ドリブルが武器の選手はそれを生かしたプレーをするべきだと思う」
お子さんが所属しているコーチの言うことを否定したり、子どものプレーに対する過剰な口出しは親としてやってはいけない行為です。ピッチでプレーするのは子どもたちです。自らの意思で“チームのためになにができるのか”を考えて行動することが子どもの成長につながります。ペレの両親のように、子どもの意思を尊重する子育てこそ、いいサッカー選手を育てるコツと言えるのではないでしょうか。
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取材・文 出川啓太(サカイク編集部)