親子でチャレンジ
バディスポーツ幼稚園に学ぶ「子どもの"積極性"を育む」子育て7つのコツ
公開:2016年12月 2日 更新:2023年6月30日
■ヒーロー体験で自信とチャレンジ精神を引き出す
子どもは運動会で一等賞を取ったり、大会で優勝したりという“ヒーロー体験”をすると、「これだけのことができたから次も絶対にクリアできるはず」とそれまでの努力や過程に自信を持つことができるものです。親や先生、友だちから褒められることで「人から認められた」とを認識でき、さらに大きな目標、新しいことへチャレンジする意欲が湧いてきます。バディではこうしたヒーロー体験を得られるように普段の授業で工夫をしています。
例えば授業で何かの種目をやるとき、必ず模範になる子を立て、みんなの前でお手本を披露させています。その子は「みんなの中から自分が選ばれた」という特別な瞬間を感じることができ、それがまさにヒーロー体験となります。選ばれなかった子どもも「次は自分が選ばれるぞ」と、意欲的に取り組むようになっていきます。
■堂々と失敗させれば、失敗を恐れない積極的な子に育つ
積極的な子と消極的な子では失敗に対するとらえ方が違います。積極的な子は失敗がマイナスではなく、経験となって成功するための糧となることを知っています。そのため、失敗を恐れることなく積極的にチャレンジできます。逆に消極的な子は失敗することを恐れ、「どうせ自分はできない」と思い込み、何事も積極的に取り組むことができません。
積極的な子に育てるためには、堂々と失敗できる環境をつくることです。例えば陸上の大会で、予選で敗退した子がいます。端から見ればこの子は失敗したことになりますが、記録を見るとこれまでの最高記録よりも1秒も縮めていました。そうなれば、この子にとってこの大会でのチャレンジは決して失敗ではありません。大会で勝つことはできなかったけれど、今までの自分より成長できたこと。そのことを周りの親や指導者が気づき、褒めてあげられるかが大切です。失敗した子に敗北感を与えるような言葉をかければ劣等感を覚えて当然です。
少しだけでも成長しているところを褒めてあげられれば、その子は本当の失敗者とはならず、次のチャレンジに対しても積極的に取り組めるようになります。
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取材・文 篠幸彦