運動能力
"足腰が弱いせい"ばかりではない!雨のグラウンドでも滑らないターンのコツは"外足"にあった
公開:2016年7月 5日 更新:2023年6月30日
■ぬかるんだグラウンドでも滑りにくくなる!トリプルスタンプのラダートレーニング
やり方
ラダーの前に立ち、1マス目右外側に右足、左足の順にステップを踏み、次の右足のステップで地面反力を得てラダーを飛び越え、2マス目左外側に左足で着地する。右足でステップを踏み、次の足で地面反力を得て3マス目右外側に右足から着地する。この動きを4マス分繰り返す。
谷さんからのアドバイス
外側の足で地面反力を強く得られるように踏み込みましょう。上体を起こして前方に視線を向け、腕振りも忘れずに行いましょう。3ステップ目で強く地面を蹴り上げる動作を、瞬時の外足ターンに繋げていきます。このトレーニングで地面反力を得る感覚を覚えましょう。
■地面反力がもっとも得られる足幅でプレーしよう
谷さんによると、グラウンドの状態やシューズの状態(スパイク、トレーニングシューズ)によっても、適切な足の幅は変わってくるそうです。ウォーミングアップのときにグラウンドに出て、すべらない足幅を確認することがおすすめです。
ターンや方向転換をするときに意識したいのが「地面反力(地面を蹴ることで得られるエネルギー)を、もっとも得られる足幅でプレーすること」です。足幅が狭すぎると、地面から得られるエネルギーが小さくなり、ターンや方向転換時にスピードが出ません。反対に足幅が広すぎても、地面から得られるエネルギーは小さくなり、滑りやすくなってしまいます。
以上が「雨で滑らないためのステップが身につくラダートレーニング」です。最後に、谷さんがサカイク読者に向けて、メッセージを寄せてくれました。
「ラダーは様々な動きを身につけることができるトレーニングで、動きのバリエーションはたくさんあります。雨でグラウンドが使えず、室内トレーニングが増える梅雨の時期は、ラダートレーニングをする絶好の機会。今回紹介したトレーニングをすることで、グラウンドに出た時の動きの質を高めることができます。みなさんも、ぜひチャレンジしてみてください!」
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取材・文 鈴木智之 画像 八木竜馬