「そうですね。大体1週間のスケジュールを見ると、どこのチームも2日前が紅白戦で、試合前日は調整程度。『紅白戦で身体が動かないのはダメなので、2日前の練習後に入るのがいい』と、聞きました。3日前に入るのもダメだし、試合前日に入るのもダメ。試合で身体が重くて動かなくなってしまいますから、2日前がちょうどいいんです。僕も実際に身を持って実感したので、それ以来、(温冷交代浴が)自分の中で確立しましたね」
――毎日行ったら、逆効果なんですよね?
「たとえば1週間のうち、試合の2日前に1回入った場合を100とするならば、爽快感や試合での身体のキレは30や40くらいにしか感じられないと思います」
■坂本選手直伝の温冷交代浴。最初は、のぼせたり、キツイなと感じることもありました
――今では2日前に、その温冷交代浴を行わず試合に臨むことは、考えられないですね。
「そうですね、もう考えられないですね(笑)。逆に2日前にやらないと、すっきりしないまま、試合を迎えてしまうことになる。僕の場合は1時間ぐらい入っていますが、時間は個人差もあると思うので、やりながら感じ取っていくのがいいですね。自分に合った入り方を見つけることが一番。僕も最初のうちは慣れずに、のぼせてしまうことや『きついな』と感じることもありましたが、徐々に慣れていきました。きついなと感じても、自分の身体に合っていると感じられなければ、続けてはいなかったと思います」
――先ほどは、よく温泉に行くという話をされていましたが、そのようなお風呂の入り方をするまでも、温泉には行かれていたんですか?
「自分自身で身体が疲れているなと感じたり、リフレッシュしたいなと思った時はオフの日に温泉に行っていましたね。でも、2日前に必ずというのは、坂本さんと出会ってからです」
※今回、お伝えしている温冷交代浴は、河原選手が実践している入浴方法です。一人ひとりに合う入浴方法は異なりますので、ご注意ください。スーパー銭湯、温泉は公共施設です。大人がマナーを教えてあげてくださいね。また、慣れていない長時間の入浴では、体調を崩す場合もあります。身体と相談して、自分に合った入浴方法を見つけてください。