各地から雪の便りが聞こえてきました。そうなると気になってくるのは風邪。冬でも公式戦やカップ戦が続く子どもたちにとって、風邪は最も避けたい病気です。毎年流行するインフルエンザへの予防接種をはじめ、風邪対策について考えてみましょう。
■予防接種でイザというときに備える
毎年猛威を振るうインフルエンザ。学校で集団生活をする子どもたちに対して、学校やクラスで流行するインフルエンザにうつらないようにするには、さまざまな対策が必要です。まずはインフルエンザの予防接種をしておくことをおすすめします。予防接種をしていれば万が一、インフルエンザにかかってしまったときにも、症状を軽く抑えることができます。予防接種をしてからワクチンが効果を発揮するまで2週間ほどかかるので、なるべく早めに接種しましょう。予防接種をした日のサッカーはNGですが、翌日からは練習もできます。
予防接種をした上で、日々の生活も規則正しく過ごします。外から戻ったら石けんでの手洗い、うがいは必ず行います。また、体温が下がると免疫力が低下するので、風邪対策に入浴はとても大切。カラスの行水では体を温めることはできないので、湯船に必ず入ります。ぬるめのお湯に30分ほどゆっくりと。そして睡眠をきちんととること。学年が上がるに連れて就寝時間が遅くなりがちなので、毎日決まった時間に就寝できるように声かけをしましょう。
■ビタミンCで免疫力を高める
規則正しい生活とともに大切なのが、バランスのよい食事。ビタミン、ミネラルを積極的に取り入れましょう。イチゴ、みかん、ブロッコリー、ほうれん草、イモ類はビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには免疫力を高める効果があるので、毎日の献立に加えると良いでしょう。また、人参やカボチャなどの緑黄色野菜にはビタミンAが含まれていて、のどや鼻の粘膜を保護する働きがあります。
スープやお鍋は野菜の流れ出た栄養素も一緒に食べられる上、体を温めることができるので寒い時期にはぴったりのメニューです。ネギ、ニラ、ニンニクなども体を温める効果があります。
もし、風邪を引いてしまったら……。揚げものなど油分の多いものは避け、消化のよいおじややうどんなどがオススメ。発熱をするとエネルギーを消費するので、ご飯、麺類でしっかり補給しましょう。ただし、食物繊維の多い野菜は控えます。また、食欲のない場合は果物や果汁でもOKです。もちろん、水分はたっぷりと取ってください。
■冬も練習後に着替えをすること
夏の間は練習後に着替えていた子どもでも、冬になるとシャツが濡れていないしとそのまま帰ってしまう子どもがたくさんいます。確かにこれからの季節、練習着が汗びっしょりになるということは、そうそうないとは思います。しかし、練習中には夏同様にたくさん汗をかいています。汗を吸ったままのシャツを着ているとその水分が体温を奪ってしまいます。前述したように体温が下がると免疫力が低下し、風邪の原因になります。練習直後は寒さを感じていなくても、すぐに体が冷えてしまうので、冬でも「練習後は着替え」を習慣にしましょう。インナーはもちろん、足もたくさん汗をかいているので靴下も履き替えるようにしたいですね。
また、試合の前半と後半の間、試合と試合の間など短時間でもマメに上着を着るなどして、体温の急激な低下を防ぎましょう。ベンチで控えている選手も上着は必須。ベンチコートはあたたかく、脱いだり着たりしやすいので便利です。風邪の予防はもちろん、試合でのパフォーマンスを落とさないためにも、上手に上着を活用することも大切です。
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文/kilohana 前田陽子 写真/新井賢一(ダノンネーションズカップ2013より)