健康と食育
サッカーのケガには2種類ある!? 少年サッカーで起きやすいケガとその対処法とは
公開:2017年3月29日 更新:2021年1月27日
イラスト:アカハナドラゴン
■手術が必要になることも!? 打撲の危険性
出血の対処を終えた、または出血がなかった場合は、筋肉がダメージを負った打撲や捻挫、骨に異常がある骨折などの可能性があります。
明らかに骨折している場合や、足首などが捻挫で腫れあがっている場合は、危険性は明らかですが、「打ち身でしょ? 大したことないよ」と、そこまで心配されないのが打撲かもしれません。
しかし、内出血を伴う打撲は、コンパーメント症候群という血行障害を引き起こす可能性があります。
「コンパーメント症候群は、最悪の場合筋肉が壊死する可能性もあります。大学の時にサッカー仲間が急性のコンパーメント症候群になって、大腿部を切開したことがありました。理由は大量の内出血によりももの筋肉の内圧が高くなってしまい、神経や血管が圧迫され、強烈な痛みと神経症状がでていたためです」
そのまま放置すると筋肉の壊死、神経障害、または筋の石灰化が起きることもあるというコンパーメント症候群、打撲といえども甘く見てはいけません。
金成仙太郎/トレーナー
ジュニアからトップアスリートまで(J1リーグチーム・日本代表ユース年代・中学高校大学サッカー部・サッカー大会など)幅広いカテゴリー・レベルの選手をサポート。国際スポーツ医科学研究所代表取締役としてだけでなく、勝浦整形外科クリニック理学療法士/パーソナルトレーナー/大学専門学校講師/セミナー開催など多方面で活躍している。現在はできるだけ多くのサッカー選手をサポートするために、全国から医療従事者・アスレティックトレーナーを集めたサポート活動を展開中。
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取材・文 大塚一樹