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健康と食育

内臓を強くすると緊張にも強くなる 体の成長に欠かせない食物繊維の働きとは

公開:2017年8月 2日 更新:2021年1月27日

キーワード:ビタミン体を大きくする栄養素腸内環境調整野菜食育

■内臓を強くすると、普段の力が出せる

そしてもうひとつ、食物繊維の大切な役割があるのだそうです。
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「ジュニア世代は内臓も成長期。成長期というとサイズが大きくなることをイメージしがちですが、"しっかり食べて、内臓を鍛える"のも成長のひとつです。サプリメントや栄養補助食品ばかりに頼るのではなく、食事から栄養を摂って、腸でしっかり吸収させるトレーニングを毎日した方がよいでしょう。食物繊維を野菜からしっかり摂る食生活を今から行ってほしいところです」と川端さんは教えてくれました。
腸内環境が整うことで免疫力が向上することから体調を崩しにくくなったり、本番でお腹を壊すことが少なくなるなどの効果が期待されるそうです。腸のコンディションが良いと気持ちが安定するので、緊張をしても普段通りのプレーができるなど、サッカーのパフォーマンスにも良い影響があるそうです。
そして、野菜の90%は水分からできています。つまり、野菜を食べることで水分もきちんと摂れるので、暑い季節に心配な熱中症の予防に一役かってくれるというわけです。もちろん適切な水分補給も忘れずに行うことが重要です。
フルーツも同じで、たくさんの水分を含む食材です。子どもは大人よりもたくさん汗をかきますので、夏場はとくに水分摂取には気を付けたいところです。

■強く大きな体をつくるビタミンB6も積極的に摂って

すべての野菜に含まれているわけではないものの、サッカーをするなら積極的に摂ってほしい栄養素が「ビタミンB6」なのだと川端さんは言います。
ビタミンB6はブロッコリーやニンニクに多く含まれている栄養素で、タンパク質と一緒に摂ることで成長ホルモンに作用して筋肉や骨、血液をつくる補助的役割を持ちます。
「トップチームで活躍する選手たちも、焼肉を食べるときはニンニクもたくさん食べるように指導しています」と、川端さん自身が実際にJリーグチームでも栄養コンサルティングを行う際のアドバイスの1つも教えていただきました。
後編では、摂取量の目安や食べ合わせのコツなどをお伺いしましたので、お楽しみに。
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川端理香(かわばた りか)/管理栄養士
スポーツ栄養WATSONIA代表。元日本オリンピック委員会強化スタッフ。2004年アテネオリンピックでは「VICTORY PROJECT」のチーフ管理栄養士として、2008年北京オリンピックでは強化スタッフとして全日本男子バレーボールチームのサポートを行う。
Jリーグでは、これまで浦和レッズ、東京ヴェルディ1969、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、FC岐阜、コンサドーレ札幌などのトップチームや、横浜FマリノスやFC東京などの個人選手や、プロ野球選手やプロゴルファーなどのサポートも行っている。また、企業の栄養アドバイザーや大学、専門学校の講師を務めるなど多岐にわたって活動。
著書に『サッカー選手の栄養と食事』『子どもの身長を伸ばす栄養と食事』『10代スポーツ選手のケガ予防の栄養と食事』(大泉書店)、『カラダの悩みは食べ方で99%解決する』(ゴルフダイジェスト社)など多数。

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文:小林博子

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