■子どもの間食にもGood。疲労回復成分がギュッとつまった「枝豆」
そして最後は枝豆です。
実は枝豆は、身体づくりだけでなく、疲労回復のための栄養素もぎゅっとつまった食材です。またこれは冷凍でも構いません。冷凍の場合、解凍してすぐ食べれますし、さらに比較的安価なので、料理をする保護者の方にとってもうれしい食材でしょう。
枝豆はビールのおつまみのようなイメージが強く、栄養のセミナーでもこの話をすると驚かれる保護者の方が多いのですが、練習量が多く作っていた食事量では足りない場合にすぐプラスできますし、さらには選手の間食として取り入れることもお薦めです。冷凍庫に常備しておくと困ったときのお助け食材としても大活躍します。
(食事の大切さを選手自身が理解することが大事です。親は「説明」という手助けを。 ※写真はサカイクキャンプ)
また慣れないうちは、間食で枝豆がでてきたらもしかしたら選手はびっくりするかもしれません。間食で出す場合は、身体をつくる植物性タンパク質と疲労回復のビタミンB1が一度に補給できるということを伝えてあげましょう。理由がわかった選手は意欲的に食べるようになり、保護者の方が忙しくて手が回らない時にも、自主的にたべるようになるかもしれません。
食事は保護者がやってあげる、ということだけではなく、最終的には食事をする選手自身が行動する自立が大切です。
ちょっとした説明がその意識につながります。
やってあげることの方が楽なこともありますが、自立につながるサポートが食事の面では大切だったりします。
ぜひ実践してみてください。
川端理香(かわばた りか)/管理栄養士
スポーツ栄養WATSONIA代表。元日本オリンピック委員会強化スタッフ。2004年アテネオリンピックでは「VICTORY PROJECT」のチーフ管理栄養士として、2008年北京オリンピックでは強化スタッフとして全日本男子バレーボールチームのサポートを行う。
Jリーグでは、これまで浦和レッズ、東京ヴェルディ1969、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、FC岐阜、コンサドーレ札幌などのトップチームや、横浜FマリノスやFC東京などの個人選手や、プロ野球選手やプロゴルファーなどのサポートも行っている。また、企業の栄養アドバイザーや大学、専門学校の講師を務めるなど多岐にわたって活動。
著書に『サッカー選手の栄養と食事』『子どもの身長を伸ばす栄養と食事』『10代スポーツ選手のケガ予防の栄養と食事』(大泉書店)、『カラダの悩みは食べ方で99%解決する』(ゴルフダイジェスト社)など多数。
サッカー少年の子育てに役立つ最新記事が届く!サカイクメルマガに登録しよう!
文:川端理香