■食べる時に注意が必要なタイプの選手とは
バナナ200g(大きめのもの1本分)には、お茶碗1杯分と同じぐらいの糖質(身体のエネルギー源)が含まれると説明しましたが、体脂肪が気になる選手の場合は、バナナの食べ過ぎには注意しましょう。こういう選手の場合は、バナナを食べたい時には、米やパンなどの量を減らすと糖質の摂りすぎが防げるのです。
よく「○○がいい!」というと、その商品が品切れになることがあります。身体に良い食品を取り入れる意識の高さは素晴らしいですが、「○○がいい!」という情報がいつしか「○○さえ食べていれば大丈夫」と解釈が変わっていってしまっては、栄養のバランスが崩れてしまいますのでご注意いただければと思います。
身体をつくる段階にある小学生年代では、まずはきちんとバランスよく食べることが重要です。
特に今年の夏は猛暑続きですので、これまでは夏バテしたことが無くても、食欲不振など夏バテの症状が出ている方もいるいるかもしれません。お子さんの食欲をよく見てご飯を食べることが大変そうならバナナを捕食に出してあげてはいかがでしょうか。
コラムを書くにあたって選手たちに質問をしてみましたが、食欲が落ちた時などバナナ1本を全部食べたい選手とそうでない選手がいました。食品は目的や状況によって、適しているかどうかが決まるのです。
今回は、バナナだけをとりあげましたが、後半では、果物=ビタミンやミネラルと思われがちですが、そうともいえないこと、誤解されている果物の栄養素についてお話ししたいと思います。
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