健康と食育
新しい年から身につけたい!試合の日に最高のパフォーマンスを発揮するための生活習慣とは
公開:2021年1月29日
コロナ禍においては、これまでのようなトレーニングができない状況にある子ども達も少なくないでしょう。そうした中にあっても、日々のトレーニングの成果を十分に発揮して良いパフォーマンスをするため、規則的な生活と正しい知識に基づいた食習慣が欠かせません。
今回は、昨年12月26~29日に行われた「第44回 全日本U-12サッカー選手権大会」に出場した3チームの監督による生活習慣や食事への取り組みやアドバイスをご紹介。また、がんばる子どもたちを"植物のチカラ®"で応援しようと、2006年から同大会をサポートしている日清オイリオの取り組みの紹介を通じ、スポーツをする子ども達の食生活に役立つ情報をお届けします。
■トレーニング・睡眠・食事のバランスが不可欠
地元を離れて行われる「全日本U-12サッカー選手権大会」で、悔いなくプレーするには、体調を崩すことなく万全の状態で臨むことが求められ、普段からしっかりとした生活習慣を身につけておく必要があります。
「3、4年生の頃から遠征に行きますが、遠征時も8時間以上はしっかり睡眠を取ろうと伝えていて、『起きる時間から逆算して、自分たちで就寝時間を決めよう』と話すなど、小さい頃から子ども達が自分自身で判断することを求めています」と睡眠についての心がけからお話ししてくれたのは、ベスト4に進出した横浜F・マリノスプライマリー(神奈川県代表)の田端悠監督です。
横浜F・マリノスプライマリー 田端悠監督
リベロ津軽SC U-12(青森県代表)の住谷学監督は、「遠征時の食事では、家でしっかり食べているかどうかも分かります。特に対人でぶつかるようなプレーや、一瞬のスピードに違いが出ます」と、普段の家庭での食事の大切さについても話してくれました。
リベロ津軽SC U-12 住谷学監督
日々のトレーニングとしっかりした食事、そして疲労回復と身体の発育にもつながる十分な睡眠、これら3つの要素のバランスが重要なのです。
■正しい食習慣が身体づくりとパフォーマンス向上に有効
では、普段の食事ではどんなことを意識すれば良いのでしょうか。
今大会で初出場を果たしたアッズーロ(滋賀県代表)の古荘隆徳監督は、「練習後30分以内に食べたり、試合が連続する場合は、試合の合間にもしっかり栄養を摂れるように、おにぎりや栄養ゼリー飲料などをそれぞれ持たせてもらっています。試合後のストレッチなど疲労回復のためのケアについても、保護者の皆さんに積極的に協力していただいています」とのこと。
アッズーロ 古荘隆徳監督
リベロ津軽SC U-12の住谷学監督は、「普段から、できるだけ1食につき『ご飯は2杯食べる』ことと、主菜、副菜もバランスよく食べるように伝えている」ほか、どんな食べ物にどんな栄養素が含まれているかを資料にまとめ、クラブの連絡事項と一緒に送付されているそうです。
横浜F・マリノスプライマリーでは、子どもたちだけに食事の大切さを伝えるにとどまらず、トップチームの公認スポーツ栄養士による保護者向けの講習会を実施し、家庭での実践につなげているほか、学年が上がるのにあわせて、遠征時の食事でとる食材の種類や量を増やしているそう。栄養士の講習や、普段の食事についての呼びかけを通じて食習慣が定着することによって、「体のサイズが大きくなって骨格がガッチリしてきたり、食事から十分なエネルギーを摂取することで体力面でも持久力が向上し、プレーし続けることができるバテない体になるなど、食事の重要性を実感しています」と田端監督。継続することで習慣になれば、必ず変化につながるのです。
■全日本U-12サッカー選手権大会を、日清オイリオが食事面からサポート
日清オイリオは、子どもたちの健康と身体づくりをサポートしようと、2016年から公認スポーツ栄養士監修の栄養バランスが考慮された「エナジーサポーター弁当」を参加チームに提供。今大会も、長友佑都選手のメッセージや献立の説明、栄養情報が添えられたお弁当が用意されました。
<大会初日のお弁当>
主食:白飯、ナポリタン
主菜:焼き鮭、チキンカツ、卵焼き、
副菜:いんげんのおかか和え、れんこんのきんぴら、サラダ、さつまいもの甘露煮
果物:こゆず
横浜F・マリノスプライマリーの田端監督は、「バランスを考えていただいているメニューなので、選手たちはしっかり食べようと感じていると思いますし、長友選手のメッセージにも目を通して、『自分もそういうところに行きたい』と感じてくれていたと思います」と話していました。
■試合前日の食事や、当日の朝食も力を発揮するためのポイント
普段の食生活に加えて、試合前日の食事や当日の朝食も大切。リベロ津軽SC U-12の住谷監督は、「ご飯を多めに、主菜、副菜とバランスよく食べること」を伝えているといい、アッズーロの古荘監督も「慣れないものは控えて、消化のいいものを食べることで、パフォーマンスに影響するよ」と話しているそう。
また、横浜F・マリノスプライマリーの田端監督は「小学生の大会では、試合のスケジュールの都合上、決まった時間に昼食を食べることが難しいこともあるので、腹持ちがいいものを、試合前これくらいの時間に食べた方がいいよと話しています。今回のお弁当もみんなで一斉に食べるのではなく、どのタイミングでどのくらいの量を食べるか、子どもたちが主体性を持って、自分たちで判断していたと思います」とのこと。
U-12大会出場チームでの取り組みや、日清オイリオが日本サッカー協会と協力して制作し、大会でも配布した「親子で楽しむ! 食生活サポートBOOK」を参考に、普段の食事や、試合前日、当日の食事作りに役立ててください。
「親子で楽しむ! 食生活サポ―トBOOK」(協力:日本サッカー協会)は、子ども達が強い体と心をつくるための食生活のポイントや、おすすめのレシピをご紹介しています。HP(https://www.nisshin-oillio.com/sports/body/index.html)にも掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。