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インタビュー

浦和レッズ・宇賀神友弥選手インタビュー【File.2】

公開:2011年7月15日 更新:2023年6月30日

■「母に『まだ入学金を払ってないから辞めてもいいよ』と突き放されて、サッカー部を辞められなくなりました」

――流通経済大は、練習が厳しかったのですか?

「練習内容もそうですし、1年生は雑用の量がすごく多いんです。最初は1年生チーム(※)で始動するのですが、そこでも試合に出ることができなかったんです。試合観戦、そしてただ走るという日々でした。

また、大学に入学するまで自宅を出たことがなかったので、なかなか寮生活にも慣れることができなかったんです。『大学を辞めたい』と電話で伝えたときに、母から『もう少し頑張りなさいよ』と慰めてくれると思ったのですが、『まだ入学金を払ってないから辞めてもいいよ』って。そう突き放されて、逆に辞められなくなってしまいました(笑)」

※流通経済大学サッカー部はトップチームのほかにも、強化のために関東サッカーリーグに所属するクラブ・ドラゴンズや、各学年でもチームを作っている

――そこからはもう辞めようと思ったことはなかったのですか?

「いや、1年生の頃はずっと辞めたいと思っていました。まずは夏まで頑張ってみたんです。もう今度は、母にも相談できないので、ユース時代からお世話になっているスタッフの方に相談しました。そしたら『俺はウガに期待しているよ。もうちょっと頑張れば、ウガならできる!』と励まされ、もう1度頑張ろうと思いました。

実は、母には、大学入学前に1年生修了時点で上のチームに行けないようだったら、"自分の判断で辞める"と伝えていたんです。でも実際は、『1年経ったら辞められる』と思っていた毎日がいつの間にか4年間続いて(笑)、気づいたら、徐々に上のチームにもいけるようになっていました。

大学2年までは本当に毎日のようにみんなに『明日辞めるから』といい続けていたので、チームメイトから『お前、何回やめてるんだよ』といわれるくらいでしたよ(笑)」

――その当時、宇賀神選手に影響を与えた仲間や指導者はいたのですか?

「大学2年のときに、クラブ・ドラゴンズ(JFLに参戦するチーム)で、川本(大輔)コーチの下でプレーしたことが大きかったですね。そこで自分のプレースタイルがガラッと変わりましたし、川本さんに自分の気持ちの弱い部分を鍛え直してもらいました。

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