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インタビュー

元陸上選手のサッカーコーチが感じる、タニラダートレーニングの魅力と可能性

公開:2024年4月10日

キーワード:アジリティインストラクタースピードタニラダー

アジリティやスピードアップにアプローチすることで、サッカーのパフォーマンスを高める「タニラダートレーニング」。適切な指導を行うためのインストラクター制度が始まり、たくさんの人々が学び、日々の指導に活かしています。 

4月より兵庫県のサッカークラブ「センアーノ神戸」で指導をしている、木村壮作さんも、タニラダーインストラクター資格を持つひとりです。
今回、以前在籍していた「西灘FC」での取り組みについてお話を伺いました。

元々は陸上をしていた木村さん。タニラダーと出会い、陸上の動きとサッカーの動きの共通点をみつけ、子どもたちのスピードアップ、アジリティ向上に活かしているそうです。

はたして、お父さんコーチとして指導をスタートさせた木村さんによる、タニラダートレーニングの活用法とは?(取材・文 鈴木智之)

 

■子どもたちの力になれる

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小学生を教えるサッカーコーチとして、14年のキャリアを持つ木村さん。お子さんがサッカーを始めたのをきっかけに「お父さんコーチ」になり、卒業後もコーチを継続。「徐々にサッカーと指導にハマっていきました」と笑顔を見せます。

元々は陸上をやっていて、短距離を得意としていました。自身の経験を活かして、子どもたちに指導をしようとしたところ「陸上の走り方を教えると、当たりに弱くなる。子どもには教えないでくれ」と言われたそうです。

「そう言われたことがずっと頭に残っていて、もやもやしていたときに、タニラダーに出会いました。これなら、自分が学んできた内容をバージョンアップさせることができる。指導していて面白いし、子どもたちの力になれると思いました」

 

タニラダーの生みの親である谷真一郎さんに「自分が陸上を通じて学んできたことを、子どもたちに教えたいのですが、いいですか?」と訊いたところ「ぜひ!」という言葉が返ってきたそうです。

 「タニラダーには、地面から反発力をもらって、走る力に変えていくという考え方があるのですが、自分がそれまで学んできたことと、タニラダーの理論がフィットして、すっきりと頭に入ってきました」

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■2年間、継続的に指導 

タニラダーインストラクターの資格をとった後、子どもたちへの指導をスタート。チームでの練習時、ウォーミングアップで行うことに加えて、希望者には朝練という形で、タニラダートレーニングを実施したそうです。

「いろんな子たちが集まってくれて、動き方が変わりました。子どもたちだけでなく、保護者の方も喜んでくれました。約3ヶ月間、強化プログラムみたいな形でやったのですが、タイムを計ったらほとんどの子が伸びたので、効果を感じています」と嬉しそうに話してくれました。 

当時、木村さんがコーチを務めていたクラブの練習は週末だけ。多くの子が、平日はサッカースクールに通っていました。

「毎日のようにサッカーをしているので、怪我とまではいかないけど、痛みを抱えている子が多くいました。それが、タニラダートレーニングをしている子に関しては、怪我をしにくくなり、痛みを訴えてることが減りました」

 

■将来のパフォーマンスアップにつながる

 ジュニアは、動きづくりの基礎を作る年代です。木村さんは「小学生の時からタニラダートレーニングを取り入れることは、良い影響がある」と自信を持って話します。 

「今の子は、姿勢が悪い子が多いですが、サッカーで良いプレーをするためには、姿勢が大切です。まっすぐ立てなければまっすぐ歩けないし、まっすぐ歩けなければ、まっすぐ走れません。低学年のうちから正しい姿勢を身につけることが、将来のパフォーマンスアップにつながると思っています

 

それに加え、タニラダーの理論はサッカーだけでなく、他のスポーツにも応用できると言います。

「球技全般に言えますが、とくにバスケットボールは、サッカーと動き方が似ている部分があります。うちのチームにはバスケをしている子もいるのですが、その子たちは、タニラダーで教えている体の使い方、足のロックの仕方、アーチの使い方を意識しています」

 

■理論を教えることが大事 

木村さんは、タニラダーインストラクターを目指す人に、理論をしっかりと学ぶことの大切さを説きます。

「陸上を教えることはサッカーにマイナスになると、ずっと言われてきたんです。でも、体の動かし方や理論を理解すれば、状況に応じた走り方ができる。形で覚えるんじゃなくて、理論から教えることが大事なんです」

 

さらに、こう続けます。 

「ぜひA級のライセンスを取りたい。それぐらい極めていきたいです。サッカー経験がない人も、タニラダーライセンスを受講することで、ベースとなる体の動かし方を、教えることができるようになります

4月から、新たなクラブでの指導がスタートする木村さん。「これから出会う子たちにも、タニラダートレーニングを通じて、成長していってほしい」と明るく話します。

今後も陸上とサッカーのハイブリッド指導で、子どもたちのパフォーマンスを向上させていくようです。タニラダートレーニングを学んだ木村さんの、これからの活躍が楽しみです!

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取材・文 鈴木智之

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