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8人制サッカーを学ぼう【第2回】-8人制の基礎知識

公開:2011年5月19日 更新:2012年5月17日

キーワード:8人制8人制サッカーを学ぼうルール大会審判

それは同時に、8人制が導入された目的のひとつでもあります。多くの選手にプレー機会を与え、プレーを通じてサッカーを学んでいく。それこそが8人制の理念です。

基礎知識の2つ目は、選手交代についてです。交代選手は4~6人が基本となりますが、両チーム合意のもとであれば、選手の人数に応じて増えることはOKとされています。

試合中、選手の交代は自由です。主審に告げることなく、「交代エリア」と呼ばれる、ハーフウェイラインを挟んだ場所から、自由に出入りすることができます。ただし、GKが交代する場合は主審に告げ、プレーが途切れた瞬間(アウトオブプレー)のときにおこないます。

また、一度ベンチに退いた選手であっても、再び出場することが可能です。さらには、退場者についても大きな変更点があります。11人制の場合、選手が審判に退場を命じられた場合、選手を補充することができません。相手チームよりも、少ない人数で試合をすることを強いられるのですが、8人制は違います。退場者が出た場合でも、数的同数を保つために、交代選手の中から補充することができるのです。8人制の「多くの選手にプレー機会を提供する」という理念によって、選手の補充が認められています。

■背番号がついていないユニフォーム?

基礎知識の3つ目は、ユニフォームについてです。両チームが異なる色彩のユニフォームを着ることが基本ですが、ときには両チームとも同じ色という場合もあるでしょう。その際は、どちらかのチームがビブスを着て試合をすることが認められています

ユニフォームには背番号がついていなくても構いません。8人制では、多くの選手がGKとしてプレーすることが推奨されています。フィールドプレイヤーがGKとしてプレーする場合、必ずしも専用のユニフォームを着る必要はありません。この場合もビブスでOKです。

ここに挙げた3つの事柄からもわかるとおり、8人制をスムーズに実施するために、現場の指導者の裁量に委ねられている部分が多くあります。大切なのは、子どもたちに多くのプレー機会を与えることです。8人制を実施する際には、この理念を念頭に、フレシキブルな対応ができると良いと思います。

※大会規定などによりレギュレーションが異なる場合があります。ここで取り上げたものはあくまで基本的な考え方であり、大会や試合によって変更になる場合がありますので、ご了承ください

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取材・文/鈴木智之
写真/木鋪虎雄『チビリンピック2011決勝』より

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