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サッカー豆知識

セレクションに落ちた時、親が子にかけるべき言葉とは?~前向きな気持ちを育む声かけの秘訣~

公開:2025年7月31日 更新:2025年10月28日

キーワード:セレクションセレクション落ちた声かけ

サッカーチームのセレクションは、子どもたちにとって大きな挑戦であり、その結果は時に親子にとって複雑な感情をもたらします。

セレクションに落ちてしまった時、親は子どもにどのような言葉をかけ、どのように寄り添えば良いのでしょうか。

今回は、実際にセレクションを経験した3組のサッカーファミリーにインタビュー。子どもたちの前向きな気持ちを育み、成長へと繋がる声かけの秘訣を探ります。

 

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タイプによって響く言葉が違う
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■「楽しんでー!」「楽しかった?」プレッシャーを与えず、自己肯定感を育む声かけ

小学生年代で何度もトレセンやセレクションを受けられたお子さんを持つママAさん。

周りも皆セレクションを受けており、お子さん自身も受けたいと言ったことから挑戦が始まったといいます。

セレクション前にかけた言葉は「楽しんでー!」。そして、落ちてしまった時には「楽しめた?」と声をかけたそうです。

この声かけには、Aさんの深い配慮がありました。「『どうだった?』だと子どもはプレッシャーになるかなと思って。家では子どもにプレッシャーをかけないほうがいいと思ったから。ポジティブな声掛けをした。そのほうが自己肯定感も育つかなと思った」と教えてくれました。

周囲のパパママからセレクションの話を聞いており、親が過度に先導することで子どもがサッカー嫌いになってしまうケースも見てきたからこそ、お子さんの気持ちを尊重し、ポジティブな言葉を選ぶことを大切にされたそうです。

セレクションで頑張ったという自信に繋げてほしいという願いも込められていました。


お子さんはその後、縁があったジュニアユースに所属。

Aさんは「サッカーを通じて幸せな人生を歩んでほしい。良い仲間と出会い、切磋琢磨しながら、自分の人生を楽しんでほしい」と、お子さんのサッカー人生に温かいエールを送っています。

 

■「お疲れ様、楽しかった?」結果以上に過程を褒め、次に繋げる声かけ

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現中学1年生のお子さんが、昨年セレクションを受けたというママBさん。

ジュニア所属チームのレベルが高かったため、腕試しとして有名チームのセレクションに挑戦したそうです。第一希望のチームは合格が難しいだろうと考えていたため、セレクション後にかけた言葉は「お疲れ様、楽しかった?」でした。

「受かるとは到底思っていないチームを第1希望で受験しました。体格差も凄くあったし、住んでる地域とは本当に比べ物にならないくらいレベルが高かった中でセレクションやってきたので、自然とそういう掛け声になりました」とBさんは振り返ります。

結果は不合格でしたが、セレクションのミニゲームで1点決めてきたことがお子さんにとって大きな自信となり、良い経験になったと感じているそうです。

お子さんは、第二希望のJクラブ育成組織の2次選考にも落ちたものの、本人の希望で所属チームのジュニアユースへそのまま上がりました。新設されたばかりのチームで、これからという状況ですが、お子さんはプロを目指して頑張っています。

Bさんは、お子さんには「どんな時でも自分で考える力をつけてほしい」と願っています。

「絶対に指示待ち人間にだけはなって欲しくありません。生きていく上で自分で考える事は必須ですので」と、サッカーを通じて人間的な成長を強く望んでいます。

 

■「一次試験だけでも突破を目指そう。だめでも足元の技術は継続的に練習しよう」具体的な目標設定と継続を促すパパの声かけ

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4年生のお子さんがセレクションを受けたパパCさん。お子さんが年長からスクールに通っており、最近トップチームのファンになったことからセレクション挑戦に至ったそうです。

セレクションに落ちた時、Cさんは「一次試験だけでも突破を目指そう。だめでも足元の技術は継続的に練習しよう」と声をかけました。


この言葉の背景には、「もっと発奮してほしいという思いと成長を実感できるかな、という期待があった」と言います。

今はダメでも身体が大きくなれば、という期待を親も持っており、本人にもその気で努力を続けてほしいという願いがあったそうです。

お子さんが別のサッカースクールで足元の技術を大事にする方針の指導を受けていることも、この声かけに繋がっています。


お子さんはセレクションを2回受けましたが、いずれも一次通過には至りませんでした。親としては少しずつ上達していることを実感しているものの、今後については、お子さんが多感な時期になるため、もしまた落ちてショックを受けることを懸念し、親の方が躊躇しているとのことです。

お子さんはプロを目指しているため、Cさんは親としてできる限り応援したいと考えています。

そして「サッカーを好きでい続けてほしい。人間関係や努力なども身に着けてほしい」と、サッカーを通じて得られる様々な経験に期待を寄せています。

 

いかがでしたでしょうか。セレクションは親としても大きな関心事ですよね。お子さんのタイプによってどんな言葉が響くのかは異なるかと思いますが、先輩たちの経験を参考にしてみてください。


後編でも、親としてどんな思いからその言葉をかけたのか、という理由をお届けします。

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