■まずは「おはようございます」という挨拶から礼儀を教えよう
マナーキッズプロジェクト教室の目的は“マナー×スポーツ”をコンセプトに体育、徳育、知育という3つを養うこと。
1.体育=体力・運動能力の低下に歯止めをかける
2.徳育=挨拶・礼儀作法を身につけ、スポーツマンシップを習得させる
3.知育=体を動かすことで脳と心を刺激し、知性を育む
なかでも、もっとも重要視しているのは“挨拶”です。マナーについては室町時代から伝わる小笠原流礼法を手本に、挨拶をした後にしっかりお辞儀までできるように指導しているそうです。
「正しい挨拶とは『おはようございます』『よろしくお願いします』『ありがとうございました』といった丁寧な言葉を相手に伝え、その後にお辞儀をすることまでがワンセットです。皆さんは正しいお辞儀をよく『頭を下げる』と例えていますが、本当は違います。正しいお辞儀は腰を折るのです。それは心を下げるという意味が込められています。頭を下げたら首筋が見えてしまうでしょう。それは失礼にあたります。なぜなら、頭を下げて首筋を見せることは、昔は首切りを指していたからです」
だから、マナーキッズプロジェクト教室は「おはようございます」という挨拶からスタートします。礼に始まり礼に終わる、という武道精神にもあるように、古くから伝わる礼法を大切に一つ一つのプレーが始まり終わるたびに「よろしくお願いします」「ありがとうございました」と講師に挨拶し、きちんとお辞儀をします。そうすることで指導してくれる講師、応援してくれる両親、使っている道具に至るまですべての物事に感謝の念が生まれ、自然にマナーや礼節が身につき習慣化するのです。
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取材・文=木之下 潤/写真=サカイク編集部