■自分の夢にむかってがんばろう!
本田選手は子どもたちとの触れ合いについて、こんな想いを語ってくれました。
「(サッカースクールでは)ぼくが伝えたいことがテーマになっていますが、ぼくも毎回、子どもたちから学ぶことがあります。自分自身、子どもたちの純粋な目を見ることで、得られる勇気であったり、忘れていたピュアな気持ちを思い出すことができます。(サッカースクールが)子どもたちへのプレゼントになっていれば、サッカー選手冥利につきますし、自分も子どものころ、サッカー選手に夢を与えてもらいました。今度は自分の番だと思います」
参加した子どもたちは、本田選手と一緒にピッチに立てる喜びをかみしめ、笑顔を浮かべてボールを追いかけていました。これを機会に「本田選手のようになりたい」「プロになって海外で活躍したい」と気持ちを新たにする子もたくさんいたことでしょう。しかし、その気持ちも時間が経つに連れて薄れてしまうことがあります。そこで、本田選手は次のような言葉を子どもたちに投げかけました。
「“本田マジック”は一週間で消えます。今日はきっかけでしかありません。簡単なことではないですが、みんなならできます。ぼくも自分の夢に向かってがんばるので、ともにがんばりましょう」
この日の子どもたちが、本田選手からもらったモチベーションは、時間が経つにつれて薄れてしまうかもしれません。しかし、本田選手から教わった夢(目標)を持つことの大切さを子どもたちが理解できたなら、高いモチベーションは長く継続されることでしょう。夢に向かって今日なにをするのか、明日なにをするのか。それを子どもが自ら考えられるようになるからです。真剣なまなざしで、本田選手の言葉に耳を傾けていた子どもたち。彼ら・彼女たちの中から、将来のプロ選手、日本代表選手が生まれるかもしれません。
次回の更新では、本田選手が子どもたちに向けて伝えたい「3つのメッセージ」を紹介したいと思います。
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取材・文・写真 鈴木智之