こころ
「ひとりで靴ひもが結べるまで30分間待った」トップアスリートの親が実践した3つのサポート
公開:2016年4月22日 更新:2021年1月27日
■「子どもが中学に上がることから弁当を作り始めた」太田雄貴選手の父の場合
雄貴選手がフェンシングを始めた小学生のころから大学生の半ばまで、10年以上4320日、毎日一緒にフェンシングの練習をしたという義昭さん。雄貴選手が中学生になるころに「親がサポートできるのは、食事くらいしかない」と考え、朝食と夕食のほかに、お弁当をつくるようになりました。食事づくりを毎日つづけた結果、いまでは「料理が特技」といえるほどの腕前になったそうです。
これも、フェンシングの練習と同様「続ける力」の賜物です。義昭さんは言います。
「雄貴が中学に上がるころから、弁当をつくり始めました。人間は食べるから成長するわけですよね。自己満足なのかもしれないけど、庭に生えている木の葉をとってきて、弁当に入れたりして(笑)。ごはんには塩こんぶやごまをかけて、鮭やウインナー、卵焼き、きんぴら、ちくわを炒めたものなど、毎回10種類以上のおかずを作りました。時間通りに手際よくやるのが、楽しかったんですよね」
義昭さんの手料理は、雄貴選手が「お店で食べるより美味しい」と絶賛するほどの腕前だそうです。毎日の練習と食事を通して、濃密なコミュニケーションを図っていた義昭さんと雄貴選手。父親の熱心な導きが、雄貴選手をメダリストにしたといっても過言ではないでしょう。
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取材・文 鈴木智之