こころ
楽しんで続ける土台を築くために、ゴールデンエイジまでにどんな接し方をすればいいの?
公開:2017年9月15日 更新:2021年1月27日
■大きく成長するゴールデンエイジに向けて
6歳から10歳は身体的にも精神的にも大きく成長する時期で、個人差も大きくなります。だからこそ、一律ではなく個々にあったアプローチの方法が必要です。
運動における色々な動作を経験し、神経回路を多方面から刺激する時期である「プレ・ゴールデンエイジ」(9歳ごろまで)から、心身の発達が調和し、動作習得に最も有利な時期と
されている9~11歳の「ゴールデンエイジ」に向けて心と体の発育や、子どもたちを取り巻く社会環境、個性を理解することがその後の成長の糧になります。
成長にも個人差があり、同じ年齢の子どもでもリフティングができる子とできない子がいるのは当然です。子どもと子どもを比較するのではなく、目標を持って取り組み、例えば1か月前より1回2回とできるようになったことをほめます。また、100回できる子がいたら、左右交互にやってみようなどの課題を与えるアプローチを考えることも大切だと思います。
「成長していく様子を見られるのがサッカーを教える喜びです」と鯨井コーチは言います。
「キッズリーダー養成講習会は、座学90分、実技90分。その中で子どもたちへの接し方などの気づきがあると思います。その気づきが一番大切なんだと思います。」
子どもへの接し方に悩むのは当然のことです。キッズリーダー養成講習会は受講者の方々に、身体を動かす楽しさを体験して頂いたり、子どもたちへの接し方などについて学んで頂くことができるので、サッカーに縁のない保護者の人にもぜひ受けてほしい講習会です。実際に野球やラグビー、バレーをしている子どもの保護者も受講されているそう。
『サッカーをやろう』というと大変そうですが、『外でボールを蹴ろう』なら、保護者も一緒に遊べるはず。そいうアプローチから、子どもがサッカーを楽しんで続けられる土台が築かれるのではないでしょうか。
公益財団法人東京都サッカー協会
都道府県サッカー協会のうち東京都教育委員会所管の公益財団法人で、都内で行われるサッカー大会を開催している。2016年度には、2,277チーム、選手92,244人が登録しており、47都道府県サッカー協会の中で最大となっている。
鯨井健太(くじらい・けんた)
FC東京普及部。グラスルーツコーディネーター。日本体育大時代より、FC東京普及部アシスタントコーチとして、指導経験を積む。「くじらコーチ」の愛称でスクール生にも人気が高く、明るく楽しく元気に子供たちを指導。
JFA公認B級ライセンス所有。FIFAグラスルーツコース修了。
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文:前田陽子