■セレクションの内容と事前の心構え
セレクションの内容はゲーム形式、体力測定などです。セレクションの合否を判定する際、技術や体力、メンタルはもちろんのこと、「なにか光るものを持っているか?」という視点で見られることが多いようです。その選手ならではの特徴、武器をセレクションで発揮することができれば、合格の可能性は高まると言えます。
セレクションは何回かに分けて実施され、数百人が受験して合格者は数名程度と、かなりの狭き門です。クラブによって、セレクションの時期や内容、合格者数などは変わるので、ホームページ等で情報を入手してみてください。セレクションを受けるときは、保護者も子どもも緊張すると思いますが、サッカーを楽しむ気持ちを忘れずに、積極的にチャレンジできると良いと思います。
■セレクション以外の加入方法
ここまでは、セレクションについて話を進めてきましたが、セレクションだけで、Jrユースに入る選手が決まるわけではありません。Jリーグのクラブへの新たな流れになっているのが、Jクラブが主宰するスクールに通い、そこから選抜されて昇格する方法です。これは、小学生のときは街クラブに所属しながらJクラブのスクールに通い、コーチの目にとまった選手が練習参加などを経て、Jrユースへの加入を奨められるというものです。いわゆるスカウトもありますし、それ以外に、ジュニアチームを持っているクラブの場合は、多くがジュニアチームからの昇格になることもあります。
Jクラブのアカデミーに入るためには、ここで挙げたようなルートがあります。クラブによって事情は異なるので、自分の子どもを通わせたいクラブの現状はどうなのかをクラブに問い合わせたり、実際に子どもを通わせている保護者にリサーチするなどして、情報を集めてみましょう。
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・ 全国各地のセレクション情報(※2014年度情報)
鈴木智之//
すずき・ともゆき
スポーツライター。「サッカークリニック」「サッカー小僧」「スポーツナビ」等に、選手育成・指導法の記事を中心に寄稿。著書に「サッカー少年がみるみる育つ! 有名校・強豪チームの現場に学ぶ超効果的指導法」など。近著に、講談社の無料サッカーサイト「ゲキサカ」で300万ページビューを記録した「青春サッカー小説 蹴夢」がある。
文/鈴木智之 写真/小川博久