チームにGKコーチがいない」「GKはどのような練習をしたらいいか、わからない」。ジュニア年代の指導現場では、このような声をよく耳にします。そこで今回は、GKコーチの望月康宏氏に「親子でできる、ボールをしっかりキャッチする練習メニュー」を教えてもらいました。このトレーニングを通じて、GKの基本でもあるボールキャッチを身につけましょう。
■チャレンジ03 ポジショニングチェック
<方法>
- 実際のゴールの幅に合わせて、マーカーを置く
- GKは左右どちらかのマーカーからスタートし、「ここが真ん中だろう」と思うところにポジションをとる(移動する)
- コーチが「ハイッ」などの合図をして、ボールを蹴り、GKがキャッチする
<解説>
これはいいポジションをとることと、ボールを正確にキャッチするためのトレーニングです。左右のマーカーをゴールポストに見立て、そこからスタートしてキャッチするイメージでトライしましょう。ゴールの中心はどこなのかを、体でおぼえるための練習でもあります。GKが正しいポジションをとっていれば、左右どちらにボールを蹴られても、対応することができます。逆にいうと、正しいポジションをとっていなければ、どちらか片方に蹴られたときに届きません。GKが「ここが真ん中かな」と思ったところに印をつけてコーチと入れ替わり、ゴールの中央に近い位置に立てているのか、確認するのもいいでしょう。
■チャレンジ04 移動キャッチ
<方法>
- 実際のゴールの幅に合わせて、マーカーを置く
- さらに、どちらかのマーカーに近い場所(図を参照)にもう1つマーカーを置き、GKがスタンバイする
- コーチはGKが一歩踏み出した瞬間にボールを蹴る
- GKは斜め前に跳び、シュートをキャッチする