テクニック
小学生から学べる!レアル・マドリ―の守備を破壊したバルサの "マークを外す動き"
公開:2015年11月23日 更新:2020年3月24日
■右ウイング、セルジ・ロベルトの守備面での貢献
スアレスとネイマールとともに、3トップを形成したのがセルジ・ロベルトです。彼はバルサにとって、非常に重要な選手です。スアレスの先制ゴールを導いたアシストを始め、レアル・マドリーの守備ブロックを突破するための動きが、非常に効果的にできていました。彼には、ネイマールのようなドリブルで相手を抜く技術はありませんが、効果的なパスを出すことができる選手です。どこにボールを動かせば、相手が嫌がるか。あるいはどこにスペースができそうかを予測し、的確な判断でプレーをすることができます。つまり「ゲームを理解する力」に秀でた選手です。
クラシコでは守備面での貢献も光っていました。レアル・マドリーの左サイドにはC・ロナウドがいます。スピードとパワーに優れた選手です。彼を封じ込めるために、右ウイングのセルジ・ロベルト、右インサイドハーフのラキティッチ、右サイドバックのダニエウ・アウベスが連携し、非常に良い守備をしていました。後半、ベイルのクロスにC・ロナウドがダイレクトで合わせたプレーがありました。そのときに守備対応していたのはセルジ・ロベルトでしたが、それ以外はうまく守備をしていたと思います。
バルセロナの監督がルイス・エンリケになり、グアルディオラ時代に完成したボールを失った直後にすばやくプレスを掛ける守備方法に加え、自陣にブロックを形成して守るという方法も確立されました。試合の状況によって両方を使い分けることが、チームとしてのバランスの良さ、安定感につながり、クラシコでレアル・マドリーの攻撃陣を封じ込めることができた、ポイントのひとつでしょう。
次回の更新ではセルジ・ロベルト、イニエスタ、ラキティッチがクラシコで見せた「相手を突破するサポート」について。そして、世界トップレベルの選手はどのような守備をしているのか。ジュニア年代から身につけるべき、守備の個人戦術について解説したいと思います。
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取材・文 鈴木智之