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7分間で「止める・蹴る」のコツを学ぶ!川崎フロンターレU-12などのトレーニング動画まとめ

公開:2022年4月15日 更新:2022年10月17日

サッカーに必要な「止める・蹴る」を、どのようなトレーニングで向上させればいいのだろうか? COACH UNITED ACADEMYでは、東京の強豪クラブJACPA東京、筑波大学でコーチングを研究・指導する内藤清志氏、川崎フロンターレU-12の「2人組のパス&コントロール」のトレーニング動画をピックアップした。

3本合わせて7分と短い動画だが、指導のポイントが凝縮されている。ぜひ通勤や休み時間、練習前の空き時間などに動画を見て、指導に役立てていただければと思う。(文・鈴木智之)

(※COACH UNITEDからの転載記事になります)

この内容を動画で詳しく見る

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東京の強豪街クラブJACPA東京U-12のパス&コントロール

最初のトレーニングはJACPA東京U-12の「二人組のパス&コントロール」。コーンを敵と見立てて、コーンの後ろからスタートし、前に出たところで正面から来るパスを受けるというもの。

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オーソドックスなトレーニングゆえ、「どこにフォーカスしてコーチングするか」がわかりやすい動画になっている。コーチは「はっきり動くこと」の大切を説き、インターセプトされないように、メリハリのある動きでコーンから離れてパスを受けることを伝えていく。

さらにはパススピードの重要性にも言及し「緩いボールだと相手に取られてしまう」と話し、強くて速いボールを出すデモンストレーションを見せていった。

ボールの受け手に対しては、「強いボールを受けるときは、立ってコントロールするのではなく、その場で小さく跳ねるような感覚でコントロールしよう」と実践。このあたりは動画を見て、動きの強弱やポイントを確認してほしい。

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ほかにも、相手にインターセプトされないタイミングでボールを蹴るために「ボールを止めた後、素早くコンパクトに足を振る動作」など、プレーを成功させるために必要なディテールが収録されている。具体的な動作の指導法が、すぐにわかる動画だ。

▼このトレーニングの記事はこちら▼
パスを受ける際の正しいポジショニング/8人制サッカーの狭いスペースでフィニッシュまで持ち込む攻撃方法

「止める・蹴る」の指導に定評がある内藤清志氏のパス&コントロール

2つ目は筑波大学大学院サッカーコーチング論研究室で研究活動をする傍ら、選手育成や普及活動を行う内藤清志氏のトレーニング。「3対1と2人組、3人組のパス交換」を通じて「味方の足元に速いパスを出すこと」の重要性を教えていく。

ボールを持っていない人に対しては、「ボールと自分との間に、線を引けるところに移動すること」を徹底。そうすることで、味方へのパスコースが生まれるとともに、速いボールが来たとしても、コントロールしやすくなる。

「一回のコントロールで、蹴りやすい位置にボールを置こう。ボールのどこを、足のどこで触ればいいのか、探ってみよう」

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動画では、ひざを柔らかく使うこと、ボールに足を当てる際の角度など、ボールを弾ませずにコントロールするために、どのような動作をすればいいのかを考えながらトレーニングすることの大切さを伝えていった。

▼このトレーニングの記事はこちら▼
「止める」「蹴る」を確実にできる選手を育てるには?/サッカーの基本技術を正確に習得するトレーニング

「止める・蹴る」の代名詞川崎フロンターレU-12のパス&コントロール

3つ目の動画は、川崎フロンターレアカデミー、玉置晴一コーチのトレーニング。「止める・蹴る」の代名詞とも言えるフロンターレでは、どのようなトレーニングを通じて、子どもたちを向上させているのだろうか?

「対面のパストレーニング」では、プレーの正確さを求め、パススピードを上げることと、「なんとなく出すのではなく、どこに出すのか、場所を狙っていこう」という声かけを通じて、一つひとつのプレーに意識を込めて行う様子が見て取れる。

「止めることにもこだわろう。ボールがピタッと止まり、回転がかからないように」と話し、「軸足の少し前」でボールに触るプレーをデモンストレーションしていく。

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玉置コーチは「軸足の少し前で触ると、すぐにボールを蹴ることができる。軸足の横にボールを置いてしまうと蹴りにくい」と説明し、「最初にボールに触るポイントを、自分が思っているより少し前でやってみよう」「足を引いてボールに触るのではなく、触るポイントを前に持っていこう」など、細かな動作にフォーカスしていった。

また「ミスはOK」とチャレンジを奨励し、「パススピードを出す中で、正確さを求めていくこと」「足を止めず、パス交換を継続すること」を通じて、足と頭を動かし続けることの大切さを伝えていった。

▼このトレーニングの記事はこちら▼
ボールの置き所ひとつで状況は一変する / いかなる状況でもしっかりとボールを収める川崎フロンターレU-12の練習法

今回の記事で紹介したのは、トレーニングのほんの一部に過ぎない。COACH UNITED ACADEMYでは、各チームの動画が前後編に分かれて収録されている。

情報の量、質ともに充実しているので、ぜひ動画を見て、子どもたちをさらなるレベルアップへと導くきっかけを得ていただければと思う。

この内容を動画で詳しく見る

【講師】斉藤健太/
仙台大学を卒業後、株式会社ジャクパに入社。22年間、JACPA東京FCの指導に携り、2018年度のJA東京カップを制するなど、U-12コーチを担当した。

【講師】内藤清志/
筑波大学を卒業後、同大学大学院に進学。それと同時に指導者を志し、筑波大学蹴球部でヘッドコーチなどを長く歴任。谷口彰悟や車屋紳太郎など日本代表選手を指導。その後、サッカースクール・ジュニアユース年代の指導を経験した後、現在は筑波大学大学院に戻り自身が所属するサッカーコーチング論研究室の研究活動の傍ら、サッカーの強化・育成・普及活動を行う。

【講師】玉置 晴一/
1982年生まれ、愛媛県今治市出身。今治工高を卒業後、川崎フロンターレに加入。 精度の高いパスを繰り出すレフティーとして活躍したが、ケガの影響もあり3年で現役引退。 2005年にスクールの担当コーチとして復帰後、U-12コーチ、U-10監督などを務め、現在はU-15監督を務める。

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