■愛媛FCユース・石丸清隆監督インタビュー
「駆け引きをして、いかに裏を取るか――。それが楽しみに変わっていった』
現在、高校年代のトップリーグ「高円宮杯U-18サッカーリーグ2011・プレミアリーグWEST」に所属する愛媛FCユースで監督を務める石丸清隆さん。現役時代は福岡、京都、愛媛で主にボランチとして活躍。京都時代、2003年正月の第82回天皇杯決勝ではパク・チソン(元韓国代表・現:マンチェスター・ユナイテッド)、松井大輔(日本代表・現:グルノーブル)と共に鹿島を破り、日本一にも輝いています。
そんな石丸さんが「サカイク」に登場!幼少時代に学んだ「考える力」。そして現役時代や現在の監督生活で実践している「物おじしない方法」について、2回に分けて語ってもらいました。その第1回は石丸さんの少年時代と、その時学んだ「考える力」についてのお話です。
■サッカーだけではなかった小学校時代
――石丸監督がサッカーをはじめたのはいつごろですか?
「小学校2年生の途中からですね。最初は3歳上の兄がサッカーをやっていて、そのライバル心というか『サッカーボールが僕も欲しいな』という気持でした(笑)。中宮JSC(大阪府)という小さなサッカー少年団でボールを蹴り始めました。
そのころは、ひたすらリフティングをしていましたね。少年団は土日しか練習がありませんでしたから、"リフティングの数だけは誰にも負けない"と、学校から帰っても延々とボールを蹴っていました。そうしていると子どもたちが自然に集まってきて『サッカーか、野球か』といった感じになりました。そして、それが終わるとまたリフティングをして帰る毎日でした。そうして1年経ったら1000回はできるようになっていましたね」
――では、小学校時代にしていたのはサッカーだけではなかったんですね。