■コーチは「自分のチームに必要があるのか?」しっかりと見極めてから取り入れる
したがって、コーチ自身も、その効果をしっかりと理解していないと適切な指導はできません。「強いチームがやっているからマネしてみよう」と、何かの受け売りだけでは、選手に説明することはできませんし、決して効果は上がらないでしょう。コーチの役割は、選手やチームの現状を把握して、目的を達成するのに最適なトレーニングを行い、結果に導いてあげることなのです。今回紹介した、外遊び、コーディネーショントレーニング、他のスポーツについても、自分のチームに"合う部分"と"ダメな部分"とをしっかりと見極めてから、取り入れて欲しいと思います。
小澤英明 //
おざわひであき
コンディショニングコーチ。東京都出身。立教高校から立教大学を経て、株式会社熊谷組に入社。93年にはラグビー宮城県代表として活躍。97年から筑波大学大学院体育研究科でスポーツ健康科学を専攻し、卒業後、母校の立教大学ラグビー部にて、コンディショニングコーチとしてのキャリアをスタートさせる。2006年より、元WBC世界フライ級チャンピオン・内藤大助選手をはじめとする宮田ボクシングジム所属選手のコンディショニングコーチに就任。現在は、東洋英和女学院大学ラクロス部の指導も兼任している。
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取材・文/山本浩之