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考える力

子どもを『怒る』と『叱る』の違いを理解する

公開:2011年12月16日 更新:2011年12月17日

キーワード:コミュニケーションコーチング

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「もう、何やってんのー!!ヽ(`Д´)ノ」「何度同じことを教えたら、できるようになるんだよ!」など、子どもを怒鳴ったりしていませんか? 自分は叱っているつもりですが、これって本当に子どもに伝わっているのでしょうか? 『怒る』と『叱る』を辞書で調べてみると類語として扱われています。
しかし、コミュニケーションの上では、この2つは大きく違うものなのです。
その違いをしっかり理解して、正しい『叱り方』をマスターしましょう!
 

■『怒る』ではコミュニケーションは成り立たない

コミュニケーションとは、人と人が互いに意見・感情・思考を伝達し合うことです。サッカーの練習や試合中など、ついつい気持ちが入ってしまい、指導者や親が子どもを怒鳴ることはよくあることですが、怒鳴るとは文字通り『怒る』こと。
自分が怒っている時のことを思い出してください。怒っている時は、誰かまたは何かに腹を立てているときではありませんか?『怒る』とは、相手に自分の感情をぶつけていること。自分の感情を一方的に吐き出すだけで、自分の意見、思考を伝えることは難しく何も答えは得られません。
 
一方、『叱る』とは、相手を正しい方向へ導くために何が良くないのかを「気付かせる」ことです。なので、もし相手が何も気が付かないなら、それは『叱る』ではないのです。叱ったことで相手が自分の悪かった点に気づき、もう同じことをしないと思えることが『叱る』というコミュニケーションです。
 
自分の気持ちを相手に伝えるために『叱る』ことは、コミュニケーションのひとつですが、『怒る』という行為では、コミュニケーションは成り立ちません。厳しく指導をすること=怒るではないですし、ほめて育てる=甘やかすことでもありません。
 
【『怒る』と『叱る』の違い】
×怒る=相手に自分の感情をぶつける
○叱る=相手に成長・改善の気づき・機会を与える
 
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■ポジティブな表現が成功の秘訣

人には感情ではどうすることもできない “潜在意識”があります。試合で「ミスをするな!」「負けるな!」という声かけは、潜在意識にとっては「ミスをしろ」「負けろ」の同義語。「ミス」「負ける」というネガティブな言葉が潜在意識に入り込むと、脳では「ミスをする」「負ける」というイメージが作られ、頑張ろうという気持ち(感情)とは裏腹に、潜在意識が失敗へと導いてしまうのです。
 
ですから、子どもたちには常に「勝利」や「成功」をイメージさせましょう。周囲や本人がポジティブな表現を発していれば、潜在意識の中に成功のメカニズムが出来上がり、よい結果を生むことができるようになります。
 
<<おまけ>>
お父さん・お母さんが子どもの頃の学校には<廊下を走るな!>という張り紙がはってありませんでしたか?走るなと言われているけれど、廊下を走り、叱られた経験がある人も多いのではないでしょうか?
今の学校では潜在意識に作用させるように<廊下は静かに歩きましょう>と貼られているそうですよ。
 
では、今度は実際に子どもに気づきを与え正しい方向に導く上手な『叱り方』について紹介します。
 
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【取材協力】
WACアカデミー//
様々なチームや団体・企業向けに、前向きに積極的に取り組む姿勢を育てる「ポジティブ・シンキング」・「ロジカル・シンキング」両面をバランス良く鍛え、組織やチームの人間関係・信頼関係を築くためのコミュニケーション・セミナーや講座を提供している。
 
●お問い合わせ先
WACアカデミー事務局
担当:山本
TEL:03-6380-8415
e-mail:info@wac-academy.org
URL:http://www.pc-camp.biz
 
 
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取材・文/kilohana 前田陽子 写真/小川博久(FCバルセロナキャンプJAPAN 2011より)

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