■考える力を育てることが個性を育てる
子育ての本質は“見守る”ことにあると語るクルゼイロ・ジャポンのカレカ氏。その中で彼らは、自分たちと子どもの関係が“親子”のようにならなければ、本当の教育はないという。「もちろん、子どもたちをずっと放ったらかしにするということではないんです。子どもたちがアドバイスを求めてきたら、納得がいくまで話しますし、悪いことは律しなければなりません。そこで大切なのが『指導者と選手』から『父親と子ども』の関係になるようにアイスブレイク(対人関係の緊張をときほぐす手法)を徹底して行うこと。ブラジルの子どもは父母のことを深く尊敬していますし、一番大切な存在だと思っています。『父だから言える』『母だからサポートしてもらいたい』ことがあるでしょう。私たちもそのくらいの距離感を築きあげているからこそ、見守る指導法が可能となるのです」(アドリアーノ氏)。
たしかに、コーチがやるべきことを指導してしまうことは“主体性”ではなく“自主性”になってしまう。クルゼイロ・ジャポンのカレカ氏が言うように、状況下で選手自らが考えて行動する“主体性”こそが、ブラジルが世界を魅了して止まない“個のスーパープレー”につながるのではないかと思う。
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