お母さんが洗濯しなくてはいけないのは、ウエアだけではありません。冬の必需品、ベンチコートの洗濯方法なども、引き続き洗濯王子・中村祐一さんに教えていただきました!
■人工芝やゴムチップ。土とは異なる人工芝グラウンドの汚れもきれいにしたい!
ストッキングについた人工芝は、繊維にからみついてしまっているので、洗濯できれいにするのは難しいです。手作業で、ひとつひとつ外すしかないですね。ガムテープなどの粘着力を利用して、取ってみてください。
ついてしまった人工芝は手作業でしかきれいにできませんが、人工芝がストッキングに付くのを防ぐ方法はあります。
人工芝がストッキングに付着する原因は静電気。洗濯の際に柔軟剤を利用すると静電気が起きにくくなります。また、静電気防止スプレーなども効果的なので使ってみてはいかがでしょうか。
ゴムチップの汚れは、ベンジンでふき取ります。綿の棒などにベンジンを含ませ、汚れた部分をこすり取りましょう。ベンジンは揮発性が高いので、使用後は軽く干し、その後普通に洗濯します。
■ジャージやピステ(ゼッケン)も洗濯機で洗えるとうれしい
ジャージやピステ(ゼッケン)は基本的に普通に洗って大丈夫です。ただし、特にピステはシワがつきやすいので、脱水の時間に注意してください。
薄いものなら30秒、厚手のものでも1分程度にとどめ、湿っている状態のまま干してしまいましょう。ユニフォームと同様、手洗いコースを使うといいですね。
■ベンチコートって洗える?
まずは洗濯表示を確認してください。洗濯OKとなっていれば、家庭の洗濯機で洗えます。ただし、中までしっかり乾燥させるなどの注意が必要です。
洗濯OKでも、毎日洗うのはとても大変です。着用後、表面のほこりを払い、首、手首の周りなどを濡れタオルで拭いておくと、汚れの付着を防ぐことができますよ。
■サッカースパイクの臭いをどうにかしたい!
汗をたっぷりかいた靴の中は、雑菌の宝庫。この雑菌が臭いの元です。雑菌は湿気を好むので、靴の中を乾燥させることで、臭いも防げますよ。
靴をはいた後、靴の外側、内側ともにしっかりと汚れを拭き取ります。ドライヤーの熱を当てると、熱と共に臭いも飛んでいきますよ(ただし当て過ぎには注意!プラスティック部分などが変形する恐れがあります)。
サッカースパイクなどの革製品は手入れも大変です。臭いがあまりにも気になるようになったら、靴も洗えるクリーニング店を利用するといいですよ。
■GKのグローブもさっぱりできますか?
グローブも軽く手洗いして大丈夫です。水で押し洗いしてください。
乾燥させる際に縮んでしまうので、新聞紙などを中に入れて、形を整えて干します。ある程度乾いたところで、新聞紙を抜きしっかりと乾かしましょう(ドライヤーや直射日光はグローブのグリップ部分を劣化させるので厳禁です)。洗うことで雑菌が取れるので、臭いも気にならなくなるのではないでしょうか。
さて、2回に渡りお伝えしたサッカーウエアとグッズの洗濯術。いかがでしたか?冬場は着るものの量も増え、お母さんの洗濯はますます大変になりますが、つけ置きや押し洗いはお子さんでもできると思います。ぜひ一緒にやってみてはいかがでしょう。
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取材・文/kilohana 前田陽子