坐禅を習慣化し呼吸法を修得すれば、プレー中に自分の気持ちをコントロールできるようになります。1日5分でも毎日少しずつ続けることが大切なので、家族で坐禅にチャレンジしてみませんか?正しい坐禅の方法を、たぐち整骨院院長の田口嘉朗先生に教えていただきました。
■How to 『坐禅』
まずは、お尻の下に敷く、座布団を用意します。枕などでもOKです。
1.座布団にお尻を下ろし、足を組みます。できる人は両足をももの付け根にのせます。両足を組めない人は、左足だけ右足の上にのせます。
2.足を組んだ姿勢で体を揺らして、座りやすいポジションを探し、姿勢を整えます。その時、お尻を後ろへ突き出すようにして背筋を伸ばし、頭のつむじを天井から引っ張り上げられるようにして顎をひきます。
3.右手の指の上に左手の指を乗せて、たまごの形を作るように親指をつけます。そしてその手をへその下あたり(丹田と呼ばれる場所)に持っていきます。
※猫背にならないように注意!ひじは軽く開き、ゆったりとした姿勢で。
4.唇は軽く引きしめ目は軽く開き、顔は正面を向けたまま、目線だけ1mほど先の床に落とします(目線は45°斜め下が目安)
5.この姿勢を保った状態で、ゆっくりと呼吸をします。
【呼吸法】
呼吸は鼻で静かにゆっくりと行います。
●呼=静かにゆっくりと下腹で吐き出す。
●吸=はききった勢いで下腹で吸う。
呼吸法の一つで「数息感(すそくかん)」というものがあります。吐き出すときに心の中でゆっくりと「ひとつ」と数えます。それを「ふたつ」「みっつ」、そして「とお」まで数え、また「ひとつ」から繰り返し数えます。頭の中には、過去の記憶や、耳から入ってくる雑音から連想するものなど様々なイメージが浮かんできますが、それにとらわれず息と一緒に吐き出します。
この呼吸法をマスターできれば、試合中でも自然と深く呼吸するだけで、心を整えることができるようになります。どうです?少しやっただけでも心が落ち着いた感覚になりませんか?ぜひ継続してマスターしてください。
また、股関節が固いとなかなか坐禅を組むことはできません。どうしても足を組めないなら、正座でも、椅子に座った状態でも構わないので、姿勢を正し、静かにゆっくりと呼吸をしましょう。
田口 嘉朗先生//
たぐち整骨院院長。接骨院、整形外科への勤務を経て、横浜市ビオス整骨院に院長として勤務。その後、草加市で開業。神経の伝わりを活性化しバランスを整えるアクティベータという道具を使った最新のカイロプラクティックを実践。公認団体のアクティベータメソッド認定院。呼吸を整えるための坐禅会など地域向けのセミナーも積極的に取り組んでいる。
埼玉県草加市氷川町2146-9-メゾンドクール1F
Tel:048-928-0695
アクセス:草加駅西口徒歩3分
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取材・文/kilohana 前田陽子、写真/サカイク編集部