運動・栄養・休養のバランスを整える「トータル・コンディショニング」について
みなさん、はじめまして。コンディショニングトレーナーの江上猛です。 スポーツ活動に汗を流す少年・少女たちのスポーツ障害(※1)を予防することが仕事です。一言でスポーツ障害といっても、それを予防する方法は沢山あります。お父さん、お母さんがその方法を知ることで、子どもたちが元気にサッカーやスポーツを楽しめることができます。その環境づくりのお手伝いをできるように、さまざまな予防法を、この連載でみなさんにお伝えしていきたいと思います。よろしくお願いします。
さて、第一回目の今回は、「トータル・コンディショニング」についてお話したいと思います。 みなさん、スポーツ障害は、どうして起こると思いますか? スポーツ障害の大きな原因の一つといわれているのが、局所的に繰り返される運動動作によって蓄積された疲労によって起こる故障、『オーバーユース・シンドローム(使い過ぎ症候群)』です。
こうしたオーバーユース・シンドロームやケガを防ぎ、スポーツ選手として高いパフォーマンスを発揮することに大きく関係するのが「トータル・コンディショニング」です。 そして、「トータル・コンディショニング」とは、スポーツ選手のための調整法のことで『運動・栄養・休養』のバランスを整えることです(図1)。