前回はゴールデンエイジについてトレーナーの立花龍司さんにお話しをお聞きしました。今回は一歩進んで、ゴールデンエイジに効く! みんなが知りたい「速く走れる!? トレーニング」を紹介していきましょう。
■速く走るためのトレーニング
速く走るために必要なトレーニングってどんなトレーニングでしょう? 走りの本職、陸上選手に無作為のMRI検査を実施したところ、上位を独占するアフリカ系選手の選手は大腰筋が通常の3倍ほどあったそうです。これは先天的なものですが、大腰筋が大きな役割を果たしていることは間違いありません。下記に紹介するような股関節を鍛えるトレーニングで大腰筋は後天的にも鍛えられることがわかっているそうです。
「股関節周りはサッカー選手には絶対必要ですね」
立花さんもサッカー選手におすすめだというこのトレーニング。注意事項をよく読んでチャレンジしてみてください。
■股関節を鍛える! フロントレッグレイズ
1.床の上に仰向けに寝て身体が動かないように固定し、片方の足を浮かせる。この時、浮かせた足の足首をしっかりと反らし、ひざを真っすぐに伸ばしていること。
2.足首の角度を保ち、ひざを真っすぐに伸ばしたまま足を上へ上げる。腰や反対側の足は絶対に浮かせないこと。
3.上体とほぼ垂直になるまで足を上げたら、床すれすれまで下ろす。かかとを床につけずに10往復させたら、反対側の足も同じように上げ下げする。
4.上げた足のひざが曲がってしまっている悪い例。ひざが真っすぐに伸びていることを常に意識しよう。
5.スタートの状態(写真1)で、上げる足のつま先を内側に向ける。この時、つま先の向きだけでなく、股関節から足全体を内側に捻ることを強く意識すること。この体勢で同じように足を上げ下げする。
どうでしたか? まずは一番オーソドックスな股関節のトレーニングを紹介してもらいました。『運動の「できる子」にする! 12歳までに取り組みたい89のトレーニング』には、さらに多くのお家でできるエクササイズが収録されています。冬のトレーニングに取り入れてみてはいかがでしょう?
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立花龍司 (たちばな・りゅうじ)//
1964年7月3日、大阪府生まれ。1989年にコンディショニングコーチとして近鉄バファローズと契約。故障者が激減する実績を残し、翌年に入団した野茂英雄らから絶大な信頼を寄せられる。その後は日本球界のコンディショニングコーチのパイオニアとして、千葉ロッテマリーンズ、ニューヨーク・メッツ、東北楽天ゴールデンイーグルスでコンディショニングコーチやコンディショニングディレクターを歴任。
大相撲の元小結舞の海秀平と共同で監修する鍼灸整骨院併設のコンディショニングジム。ゴールデンエイジやプレ・ゴールデンエイジを対象にしたスクールも開催している。
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取材・文/大塚一樹 写真/平野敬久 協力/東邦出版