サッカーをしていて「もっと速く走りたい！」と考えることは少なくないはずです。そんな思いを持っている人に向けて、この記事では足が速くなる方法について解説します。特別な道具を使った裏ワザ的なものではなく、基本のポイントを踏まえた方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

足が速くなる方法はさまざま

インターネットで「足が速くなる方法」と検索すると、さまざまな情報が出てきます。中には、輪ゴムなど道具を使って速くなる方法などもあります。確かに学校の50m走で速く走るのであれば、それでもいいかもしれません。しかし、この方法は一時しのぎでしかなく、根本的な解決策にはなっていないため、サッカーの試合に活用するのは難しいと言えます。

速く走るには、速くなる仕組み、スピードが落ちてしまう原因を理解することが重要です。

足が速くなる方法を理解しよう

ここでは足が速くなる方法として、いくつかのポイントを解説します。ここで触れる内容は、あくまでも短距離で速く走るためのポイントであり、長距離ではないので注意してください。

姿勢を意識する

速く走る上で重要なのが姿勢を意識することです。速く走りたい場合、身体をまっすぐにすることが重要です。身体をまっすぐにして前傾姿勢にすることで、自然と後ろ足のかかとが浮き、つま先で地面を力強く蹴られるようになります。

一方で、スマートフォンを見すぎや机に向かっての長時間の勉強など、日常生活の中に姿勢が崩れてしまう要素がたくさんあります。日常生活での姿勢の乱れは、プレーの際にも現れるため、普段の生活の中から姿勢を正すことを忘れないようにしてください。

足を置く位置

走る際には、足の接地にも注意しましょう。速く走ろうとするあまり、自分の身体から遠い位置に足を着いてしまう人もいるかもしれません。しかし、遠い位置に足を着くと、かかとからの接地となってしまうため、ブレーキがかかってしまいます。そうなると速く走ることはできません。

一方で、つま先にうまく体重が乗り、力強く地面を蹴ることができれば、スピードを高めることができます。そのため、足は自分の体から遠すぎない位置、かかとから接地しない位置を心がけるようにしましょう。

腕の振り

速く走るためには、肘を曲げて腕をしっかりと振ることが大切です。これは、肩甲骨を動かすことを意識して腕を振ることで上体のエネルギーが下半身に伝わり骨盤の動きがスムーズになり、足が前に効率よく出せるようになるためです。肘は90度くらいを目安に曲げるようにしてください。

一方で、肘を曲げて腕の振りはできているものの、腕の振りがでんでん太鼓のように横向きになっている人も中にはいます。このような振り方だと、脇が開き体がねじれてしまうため、速く走ることができません。

正しい腕の振りを身に付けたい、という場合は以下の手順で練習してみてください。

• 肘を伸ばした状態で、腕を大きく振りながら歩く
• 肘を曲げた状態で、腕を大きく振りながら歩く
• 肘を曲げた状態で走る

まずは歩きからでいいので腕の振りを意識してみてください。また、肩甲骨から動かすイメージで腕を振るようにしましょう。

力みすぎない

速く走ろうとすると、どうしても体に余計な力が入ってしまいます。力みは姿勢にも影響するため、力みすぎるとスピードが出せません。

力んでしまう人の中には、手をグーにして強く握りすぎているケースが少なくありません。手は開いた状態で走るようにしましょう。

あごを引く

走っているとあごが上がり、頭が後ろになってしまう人がいます。頭が後ろになると、頭の重さによって前に進みにくくなり、スピードも出せなくなります。こうならないためにも、あごを引き、頭が後ろに行かないようにしましょう。小さい子だと、「あごを引く」ということが理解できない可能性もあるため、「あごを首につける」「うなずく」などわかりやすい表現で伝えてあげてください。

まとめ

今回は速くなる方法について解説しました。今回紹介したものは、決して難しくないため小学生や中学生にもでき、家でも取り組めるものです。姿勢や足の位置、腕の振りなどを意識しながら、走るようにしてみてください。