ケガをしてしまった時やケガを予防するために利用されるテーピング。実は簡単なものなら、子どもに施してあげることもできるのです。今回は腰、背中、首などの上半身を痛めてしまった時に有効な方法を、修徳学園女子サッカー部などあらゆるアスリートのサポートを行なう、まつなが鍼灸整骨院の先生に教えていただきました。
とても簡単な方法ですが、効果は抜群とのこと。ぜひ、覚えて使ってみてください!
※テーピングは、ケガの予防や補強に効果がありますが、ケガが治ったり、ケガをしないというものではありません。ケガをした時には、病院で検診を受けましょう。また、今回紹介するテーピングは家庭でも簡単にできるものとして教えていただいています。複雑な巻き方などは専門家やお医者さんに行って巻いてもらいましょう。
■はじめに
今回のテーピングではキネシオテープを使用しました。まずテープがはがれにくくするために、角は丸く切ります。テープはロール(巻いた)の状態のまま使用せず、貼りたい部位の半分ちょっとの長さに切っておきます。
(伸縮性があるので、貼る部位の半分ちょっとの長さで十分です)
テーピングを外した後は肌荒れを防止するために、保湿クリームを塗ってください。
■腰のテーピング
【手順】
①テーブルなどに手をついて、背中を曲げた姿勢からスタートします。
②ちょうどズボンの腰ゴムの当たりから貼り、下部をしっかりと押さえ上にテープを引き上げます。
③左右どちらから貼り始めてもOKなので、背骨を挟むように2枚貼ります。
④傷みや違和感がある部分に交点が来るように、2枚をクロスして貼ります。
※テープの力で腰が伸びるので、普通に立つことが簡単になります。後屈が痛い場合は、おなかに腰と同様にテープを張ると、効果的です。
●動画で確認してみましょう!
■背中のテーピング
背中へのテーピングの手順は、腰のテーピングと同様のやり方です。背中を保護するように、腰よりたてのテープを長くして首の付け根まで貼り、傷みや違和感がある部分(肩甲骨の周り)でクロスを作ります。
※テープの力で姿勢を正しい状態でキープすることができます。姿勢補正用下着などと同じ原理です。
■首へのテーピング
【手順】
①首を下に向けた姿勢からスタートします。
②テープの両端を持って、頸椎の部分を中心にして、両手を同じ力加減で引っ張って貼ります。
③②で貼ったテープに重ね合わせ、もう一枚を上部に貼ります。
※ヘディングなどで首を痛めてしまった時のほか、寝違えてしまった時にも有効です。
●動画で確認してみましょう!
取材協力//
清和イレブンSC:森海峻くん(前列左)、萩田康太くん(前列右)
松永先生(後列左)、板場先生(後列右)
修徳学園女子サッカー部、同校柔道部トレーナーを務める先生たちが、通常の治療だけではなく、スポーツ障害やケア方法などの豊富な知識を広めるセルフケア教室やストレッチ教室なども行っている。
住所:葛飾区奥戸3‐6‐9 Tel:03-3694-5291
アクセス:JR新小岩駅からバスで10分
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文/kilohana 前田陽子、写真/サカイク編集部