毎日暑い日が続きますが、睡眠はしっかりとれていますか?熱帯夜での寝不足、暑さによる食欲不振、日焼けなどが原因で、夏風邪をひくことがあります。「毎日サッカーをしているから、風邪にならない」ということはありません。まずは夏風邪にかからないようにすることが大切です。そして、万が一風邪にかかってしまった時の対策法を考えてみましょう。
■室内と屋外の温度差に注意!
風邪というと冬のイメージですが、夏にも風邪はひきます。風邪はウィルスの感染によって起きるもので、冬と夏ではその原因となるウィルスが異なります。
「夏の風邪はお腹にきやすい」と言われるように、夏風邪は37.5度程度の微熱に加え、のどの痛み、下痢、倦怠感などの症状がでます。また、冬の風邪に比べ、長く続く傾向があります。
その原因となるのが、室内と屋外の温度差。猛暑日や真夏日の屋外とエアコンが効いた室内では、気温差・湿度差が大きくなりすぎてしまいます。この状態が続くと、自律神経が乱れ体温調節ができなくなり、免疫力が低下し、風邪を引きやすくなります。ですから、エアコンの設定温度を26~28度にするなど室内が冷え過ぎないようにしましょう。また、お腹にタオルケットをかけるなど、腸の動きを低下させないよう心がけましょう。
外出先から戻ったら、すぐに手洗いとうがい、目薬をします。夏風邪のウィルスは目から感染することもあるので、目を洗う意味で目薬を使いましょう。また、家族で同じタオルを使ったり、ペットボトルの回し飲みなどは避けます。
食事面では、キムチやヨーグルト、チーズなどの発酵食品を積極的にとるようにしましょう。夏風邪が腸からの感染することを防ぐことができます。また、にんにくやショウガを使った料理が、夏の体力維持にぴったりです。
■水分補給をして、しっかりと休む
夏風邪を引いてしまったら、まずはできるだけ睡眠をとり、体力や免疫力を高めることが大切です。乾燥しすぎないように、エアコンの温度を少し高めに設定します。
風邪をひいた時には体を温めて汗を出すのが一番と考えがちですが、夏風邪では脱水症状を起こす原因になるので、発汗を促すことがいいとは限りません。水分補給が大切になるので、スポーツドリンクなど塩分を含む飲み物をたっぷりとりましょう。
下痢や腹痛などを伴う風邪の際には、消化の良いものを食べます。果物などに含まれる酵素は、体内の消化酵素の代わりに働いてくれるそうなので、積極的に食べたいものです。
高熱時にはダメですが、微熱であればぬるめのお風呂に入るのも効果的。体が温まることで新陳代謝が高まり、免疫力の回復を早めてくれます。夏風邪のウィルスは皮膚に付着しやすく、特に汗ばんだ皮膚が大好きです。ですから、高熱でなければ入浴し体を清潔に保ちましょう。また、のどの痛みには、濡れマスクも効果的です。のどが乾燥すると免疫力が低下してしまうので、のどはマメに潤しましょう。
明日は夏バテ対策の食材である、モロヘイヤを使った料理についてお伝えします。
1
文/kilohana 前田陽子 写真/新井賢一(第37回全日本少年サッカー大会決勝大会より)